2018年1月14日日曜日

氷河期世代(失われた世代)よ、後10年!頑張ろう!

氷河期世代(失われた世代)よ、
後10年!頑張ろう!

今回は今週見たの以下の記事について

ちょっと気になったので皆さんも一緒に

考えていただきたいなと記事を起こしています。

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なぜ日本で「解雇規制の緩和」が進まない? 倉重弁護士「硬直した議論はもうやめよう」

https://www.bengo4.com/c_5/n_7234/
(2018年01月08日 09時22分 on 弁護士ドットコムNews)
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バブル入社組を30年放置した企業のツケ

「お荷物」に退職金5000万加算

http://president.jp/articles/-/24176
(2018.1.12 on PRESIDENT Online)
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今回の記事の結論、上記の問題の原因は以下に帰着すると

筆者は想像しています。(あくまで筆者個人の想像)

「 日本人の国民性を前提とした
  学校教育のコンセプトが原因 」





ペーパーテストで100点を目指すことが、

とりあえずのところの目標。

また、しんどいことを我慢して耐えることが美徳。





小学校、中学校、高校の12年間、

場合によっては就学前から始まることもあり、

また大学に入っても前半はその傾向が強く、

要するに社会人になるまでは

100点目標のコンセプトに強く慣れ親しみ、

まじめで一生懸命、成績優秀であればあるほど

社会に出てから必要とされること、



つまり、点数、仕事の出来栄えについては

学校と同じように100点であること、

顧客からの要望を超えて150点を目指すこと、

はたまた75点でいいから早くすること、

実は70点なのに100点と報告して一旦切り抜けて

後から追加で補正を行え!等々、

さらに、しんどいことに対する我慢については、

一昔前の体育会系なノリであればいざ知らず、

今は何が問題で簡単にできる工夫をしなさいよ!

ようやく日本も当たり前に変わりつつある、

そういう 「 ギャップ 」 に苦しむことでしょう。





また社会に出ていくらか経過すると、

学校とは違うんだな、

と頭では理解できるようになるのですが、

心の奥底、深層心理では

相変わらず100点ではないことに対する

違和感、またひどい場合には恐怖感、

また100%の努力を行うことに対する

義務感にさいなまれながら、

日常の激務をこなしていく。



そうすると

顧客、上司からの要求に対して

完ぺきを目指して努力しているのに、

そもそもの要求がコロコロ変わる、



または自分は必死に頑張っているのに、

同僚は比較的いい加減に仕事をしていて、

その尻ぬぐいをやらされる、

または最初から自分にばかり仕事が押し付けられる。



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そんなこんなでだんだんと

自分の失敗をつつかれるのが嫌で

完璧を求めすぎて無理が生じて精神の平衡が崩れる、

または事実を隠蔽して問題が大きくなる。

さらに他人の至らぬ部分がどんどん嫌になっていく。





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「 学校教育のコンセプト 」

が原因で他人だけでなく、

自分自身の失敗に対しても不寛容になり、

その結果が冒頭で紹介の3つの記事のような問題が

起こっていると筆者は想像しています。



一つ目と二つ目の記事

(解雇規制の緩和が進まない、

とバブル入社世代のリストラの問題)

は関連しあっている内容です。



あえて極論を述べると、

「 一旦雇用した社員を簡単に
  解雇できないから困る。
  もっと簡単に解雇できる方がよい。 」

これは経営側だけの理論ではなく、

従業員側の理論でもあります。





ミルコクロコップ氏(日本の氷河期世代と同年代)










(ミルコ・クロコップ)



『 いや、そんな簡単に解雇されたら困るでしょ?

何言ってんの? キチ○イの人なのか?

  秒殺されたいのか? 』



ま、待て!
ちょっと冷静に!

どっちがキチ…





んん!ゴホン!

なぜ、雇用が極端に厳格に守られ過ぎると

従業員側も困るかというと、

以下のような問題が関連しあって悪化するからです。



1.一つの会社に定年まで勤め続けることが
  良いことであるとの固定概念が根強い。

ようやく転職することが一般的になりつつはあり、
この固定概念も薄れつつあるとは言えますが、

それでもいまだに転職を簡単にする=我慢ができない性格
⇒学校教育で叩き込まれた我慢=美徳に反する人材
というように判断されるような恐怖感もまだ残り、

また、やはりリストラにより解雇されたとなると、
要するに「失敗」=世間体が悪くて…
と考えるのが一般的だと思います。

本来の意味で言うとリストラによる解雇は
経営側の能力不足または社会環境の変化等、
従業員側の落ち度ではないはずなのですが。


2.簡単に解雇できないから
  安易に雇用できない。

リストラされたとしても
本人に能力があり、
社会環境等の条件がそろえば
すぐにどこぞの会社に雇用してもらえる。

「 前職はリストラされたって?
まあ、どんな奴か分からんけども、
やることはちゃんとやれそうだし、
いっぺん雇ってみますか。
ダメならクビにすりゃいいんだし。 」

であれば、
解雇する側も解雇される側も
もう少し気楽になれるし、

ルーレットを回すように
軽く雇って軽くクビにしてを繰り返して、
従業員と経営側がwin-winになれる様な
巡り合わせ雇用関係を探す方が
より良い様に思えます。

また、世の中でリストラ解雇が一般的になれば、
「解雇=失敗=世間体が悪い」というようなことも
薄れると思いますが…

日本では現実そうではありません。

「 えぇ…?前の会社リストラされてるの?
うーん、何か問題があるのか?
別に変なところは無さそうなんだけどなー…
すぐに解雇できないから、採用は見送りだなぁ。 」

が一般的かと思います。


3.クビにされても失敗、
  雇われても失敗、
  クビにしても失敗、
  雇用し続けても失敗、

◆従業員側の視点で整理すると、
前述のようにクビにされたら失敗。

一旦リストラされると
リカバリーしにくくなる。
⇒ 雇用にしがみつくようになる。

どこかの会社にやっと雇用された!
⇒ どうやらブラック企業なような気がする。
⇒ だけど一旦辞めるとリカバリーしにくい、
それに学校で学んだみたいに
「 我慢=美徳 」だ!
何とか頑張ろう!

⇒ で、体、精神、経済的に結局ダメになる。
つまり、下手に雇われても失敗。


◆経営側の視点で整理するとどうでしょう。

クビにすると、当然

「 雇用を守れなかった経営が無能
=経営側の失敗 」

と言われる。

⇒ 雇用を守り続けるけど、
人件費を抑制するために
新卒採用人数を押さえよう!

これが二つ目に紹介した記事
「 バブル入社組の30年放置 」
の入り口です。

⇒ 組織の人員構成はピラミッド型しかありえません。
なぜなら、下の方の若い連中の給料をピンハネして、
上の連中の給料に「管理手数料」つまり役職手当を当てて、
ボリュームアップさせるからです。

⇒ ところが安易にも新卒の若い連中を入れずに、
中間層については多少の定期昇給は抑えながらも
雇用し続けて人件費が膨らむ。
無理が生じるのは火を見るよりも明らか。

⇒ しかも、

「 法律に触れるような下手なことさえしなければ、
そうそうクビはない。雇用は継続される。 」

と高をくくったような生産性の低い連中ばかり。

⇒ 自分の会社を守るために、下請け業者を締め上げ、
安い海外の生産拠点にアウトソーシングし、
利益を守った。

つもりが、
国内で循環すべき資金が海外に流れ出て
モノが売れずにデフレが加速。
不景気スパイラル。

⇒ 結局経営状況は悪化して、
会社そのものがダメになり、
経営側も従業員側も共倒れ。

倒産しないけども外資に乗っ取られて、
結局リストラされる。
(外資に乗っ取られたのはシ○ープが代表例ですね。
バブル世代を遠慮なくリストラして
すぐに経営状態は回復しましたけど。)

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待てっ!!
今からちょっと明るい話になるから!
ハイキックは
お願いだから待って!



まあ、つまらない小芝居はさておき。



本当に、どうしようもないしょうもない話ばかりで、

筆者自身も正直感情的には

バブル世代を支えることに

何となく閉塞感を持っているのですが、



朗報です。


30年前からごくごく最近まで

国内の会社は「失敗」ということを恐れて

ちゃんとリストラを行ってこなかったのですが、



実はバブル世代と呼ばれる層が

10~15年程度で自然とリストラされていきます。

なぜなら、すごく単純な計算で





定年を迎えるから。

※バブル世代:1965年-1969年:49歳-53歳(2017年現在)





ミルコクロコップ氏(日本の氷河期世代と同年代)












(ミルコ・クロコップ)



『 いや、その連中が定年で引退して、

要するに高齢化社会が加速するんでしょ?

もっと困ることになるでしょ?

  お前が先に困ったことになりたいのか? 』




待てっ!
話は最後まで聞け!



確かに、社会保障に関する費用が増えて、

それはそれで厳しいのだけども、

現役世代が正しい構造の人員構成(ピラミッド)で

会社組織を運営していき、

給与が安定して支払われ、

企業による設備投資が増えて、

となればそれなりに安定して好景気な循環が

期待されると想像しています。



そうすると、特に筆者の世代は

「 氷河期世代 」 と言われ、

会社内で層が薄いと言われる世代です。

※氷河期世代(失われた世代):1970年-1983年:35歳-48歳(2017年現在)



その薄い層が上に上がり、

潤沢なピラミッドのすそ野から

「 管理手数料 」をもらうように

なってごらんなさいよ!











ミルコクロコップ氏(日本の氷河期世代と同年代)





















(ミルコ・クロコップ)

『 …へぇ~、そうなん?
  …ふぅ~ん♪ 』







ただ、筆者個人としては

途中に考察した学校教育のコンセプト、

「 失敗に対する不寛容 」

「 我慢=美徳 」

について、早めに各個人が改める必要がある、

つまり

10年ただ単に耐えるだけではなく、

来るべき日に備えて準備を怠りなく

行っておく必要があると思います。



失敗してもくじけずに

いくらでもやり直す。

必要以上に恐れずに。



また我慢しがたいシーンに出くわしたら、

我慢せずに解決する方法を考える。




ごくごく当たり前のことではあります。





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