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2019年4月13日土曜日

ブラック企業の社員は特攻隊の隊員と同じだ。

ブラック企業の社員は特攻隊の隊員と同じだ。

ブラック企業の社員は特攻隊の隊員と同じだ


「お前は…いくら何でも、
 それは不謹慎すぎるだろっ!」

とお叱りを受けそうで大変恐縮なのですが、

以下の本を拝見して、
「まさにこれだな」
と感じた次第です。



不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか (講談社現代新書)




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筆者は転職を何度かして
現在は比較的ホワイトな
システム開発関連企業に勤務しています。

時期によりますが
残業もそんなにゴリゴリに多いわけではなく、
休日出勤もほぼ無し。

プライベートもそれなりに充実しつつ、
40歳直前になって色々と
人生のことを考える余裕もある、
というノリです。

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ただ、ひとつ前に勤めていた会社は
ブラックというか、
「ブラックなクライアントに常駐させる系」
のSE派遣会社で、
まあ色々な現場がありまして、


その会社に勤めて最初の派遣先では、
「なるほどぉ!
 これがブラックかっ!」
という闇の洗礼を受けました。


そのクライアントのプロパーではなく、
派遣で入っているメンバーのリーダーA氏が
筆者に最初に宣告したことが以下二点。


一つ、「とりあえず」22時までは帰るな。
一つ、出勤を前提として土曜日は予定を入れるな。


「はぁ!? …まあ …はぁ。」

当時はまだそんなに
世間ずれしていない「若者」で、

また、その派遣先が
特別に変な企業だったわけではなく、
日本で5本の指に入るような
世界的に有名なメーカーの子会社で、

「まあ、そんなもんかなー。」
と思ってとりあえず指示に従っていました。


しかし家内が第一子の妊娠初期で、
悪阻がひどくて入院していたり、
ほんとにどうしようもない状況のプロジェクトで
まあまあ心身共に疲れ果てて。


そのプロジェクトから解放された時は
まあまあ本気で、

「マジでこの会社の製品は絶対一生買わん。
っていうか、
このプロジェクトに関わった社員連中、

全員不幸になって変な死に方しろ。

 そしてこの企業グループ全社、
 爆発して倒産して、

 何十万人って失業しろっ!

と呪いをかけて去りました。

まあ、過去の不幸話、恨みつらみを
ブログで記事にするって、
あんまりイケてないというか、
「超絶ダサい」と思うので、
筆者自身のエピソードはこんなところです。

---------------------------------

さて今回記事の本題

ブラック企業の社員は
特攻隊の隊員と同じだ。



何が同じかと言うと、


冒頭でご紹介差し上げた書籍と、
筆者のエピソード、
また恐らく世の中にあふれる
「ブラック」と言われる状況に共通しているのは、


「無能な上官、上司の
 失敗した時の言い訳、
 アリバイ作りのための
 無用な犠牲」


であるということです。

つまり、
「戦果は芳しくありません!
 だけど〇百人を
 決死の特攻作戦に投入しました!
 だから勘弁して下さい!
 (てへぺろ)」
と、
「すいません!
 納期が守れそうにありません!
 だけど、メンバー総出で
 毎晩22時までやって、
 土日は全員出勤です!
 ここまで頑張っても
 どうしようもなかったんです!
 (てへぺろ~)」
と同じです。


もちろん筆者の意図として、
自分の命と引き換えに家族、
仲間の命が救われるなら、
と自己犠牲をいとわず作戦に従事した
特攻隊員の霊を侮辱するものではありません。

また今でも必死にブラック企業で戦っている、
または志半ばで倒れてしまった、
さらには追い詰められて
「不幸な結果を選択してしまった」人を
馬鹿にしたいわけでもありません。


ただ、本来努力をするべき方向性として、
本当に顧客が満足するサービスを提供するために
労力を費やすのであれば、
それは報われると思うのですが、

馬鹿で無能な官僚気質の上司の
言い訳づくりの材料にされる、

そんな犠牲ってあまりにも
バカバカしいじゃないですか。

---------------------------------


言い様が上から目線のようで
非常におこがましいのですが、

筆者が今回記事で、
皆さんにお伝えしたいこと、
絶対に忘れてほしくないこと、
悩んでいる仲間がいれば
伝えてほしいこと。

以下の二つです。

------------------------------------------

1.
ブラックだと思う状況からは、
ともかくまずは脱出する!

◆転職したら職歴に傷がつく。
つまり履歴が多いと
「我慢ができない奴」
と思われて次の転職に不利。

◆今の職場で責任を果たさないと、
損害賠償を請求される。

◆転職したって結局次の会社も
似たり寄ったりのブラック企業。
なら転職する労力だけ無駄。
今のまま我慢した方がマシ。

◆逃げだすように転職しても
足元を見られて給与がさがって
生活ができないようになるかもしれない。

◆そもそも逃げ出したら、
次の就職がすぐに決まるか怪しい。
収入が途絶えると結局死ぬしかない。

これらの想像は全くの妄想で、
現実にはこんなことはあり得ません。
幽霊を怖がっているのと同じです。

「自分はタフガイだ!
まだ大丈夫だ!」

と思っているかも知れませんが、
ある日突然「糸は切れてしまう」ものです。



ちなみに、
上記筆者のエピソード内で
「闇の洗礼」と感じた宣告をなさった
例の派遣リーダーのA氏は


既にこの世にはいらっしゃいません。
心筋梗塞で他界されました。


「おいおい、
 冗談でもそういうことは…
 あんまり言わない方がよくない?」


いや、これがマジなんです。




しかもお亡くなりになったのが、
お嬢さんの結婚式の翌日。

まだ前日じゃなかっただけ
良かったかもね。


ただ、そんな人生って、
あきらかに不幸です。

死んじゃったら何にもならない。
まずは自分自身の
命、体、そして精神を守らないと。


------------------------------------------

2.
今からなるべく
「そんなに努力をしないで」
お金持ちになれっ!


「…えぇっ!?
 なんの話だよ急に…
 何言ってんだこいつ(笑)」

と笑われるかもしれませんが、
これが結構大真面目な話です。


今筆者もお金持ちになろうと画策しています。
それも出来るだけ努力なしで。

語弊があるのでもう少し詳しく説明すると、
まあ世の中でよく言う「不労所得」なるもので、
少し生活を楽にしよう、
あわよくば引退できればいいなー、
なんて思っています。


で、なぜそんなことを考えているかというと、

色んな国を旅行をしたい!
カッコいい服を着たい!
スーパーカーに乗ってみたい!
別荘でゴージャスなパーティーをしたい!

こういう贅沢も魅力ではあります。



ただ、今本当に筆者が
お金持ちになって実現したいこと
は、こんな感じです。

---------------------------------------

自分の子ども達に

「お金なんてものはただの道具で、
 それそのものが
 命の引き換えになるような
 大それたものじゃない。

 いざとなればお金なんて
 いくらでも稼げるんだから、

 つまらないことにこだわったり
 ありもしないことを怖がって
 体を壊したり
 寿命を縮めるまで働く、
 そんな馬鹿なことは
 絶対にしてはいけない。」

ということを説得力をもって
正しく説明したい。

---------------------------------------

もちろんブラック企業がはびこる原因は
いくつもの要素が複合的に絡み合って、
簡単には解決できない問題ではあります。

ただ、
一つだけ絶対に勘違いしてはいけないことは、
以下のことです。


今会社の中で幹部の職にあるような人々、
バブル世代と言われる人々が
それなりに高給取りで
それなりに贅沢な暮らしを出来るのは、

本人たちの努力、
イヤなことを我慢して我慢して
我慢しきった結果、





ではありません。



経済状況、社会構造が
たまたま有利に働いただけで、
本人らの努力、才能で
得られたものではありません。
(中には本当に素晴らしい人も
混ざっていると思いますが)



そういう世代の常識、
一生懸命頑張って努力して、
我慢すれば収入が増加して贅沢ができる、
というのは一種のファンタジー、
もしくはコメディーです。



いまわれわれ氷河期世代が
前の世代に比べて収入が低迷していのは、
前の世代に比べて努力が足りないから?
もしくは我慢が足りないからでしょうか?
冗談じゃないですよね。

---------------------------------------

そしてそのファンタジーコメディーの犠牲は
私たち氷河期世代ぐらいで食い止めて、
せめて子どもの世代に連鎖させてはいけない。


筆者は自分の子どもに
ちゃんと教育を受けさせて、
出来れば大学にも大学院にも
進学させたいと思います。


ただ、それは

「いい会社に就職したいからいい大学に入る!
そのために必死に勉強しなければならない!」

というような前の世代の常識を真に受けての、
被害の連鎖を生じさせるような理由じゃなく、

お金にならなくても良いから、
本当に人の役に立つような、
人に喜ばれるような研究をしてほしいから。


また本人らが希望するなら
何らかのアーティスト活動みたいなことを
しても良いかも。

これも
「お金にならないから、
生活出来ないから諦める」
というようなことをしてほしくない。

=============================

さて、筆者の愚痴を交えながら、
長々と進めてまいりました
今回の記事はここまでです。

お付き合いいただきまして
本当にありがとうございます。



何か問題があれば
努力を正しい方向に補正する。


これが一番大事だろうと思います。


ブラック企業で我慢し続けることは
申し訳ないのですが、
自分自身も周りの人も、
誰も幸せにできません。


特攻隊で命を無駄にして戦った隊員と同じです。

上官の命令を無視して
敵艦に体当たりせず爆弾を投下して帰還すれば良い。

トライ&エラー
ヒット&アウェイ

で失敗しても、逃げだしても、
何度もチャレンジすればいいんです。


努力をするなら無駄な我慢ではなく、
お金を稼ぐ方向にしましょうよ。


お金はいくらでも稼げます。






2019年1月20日日曜日

【教育方法論】やはり学歴はそれなりにあった方が良いかもしれない

【教育方法論】やはり学歴はそれなりにあった方が良いかもしれない

筆者は社会人になりシステムエンジニアとしてキャリアを続ける中で、
「学歴と能力は必ずしも相関関係があるわけではないな」
と実感するシーンが少なからずありました。

まあ一言で能力と言っても様々なので、
ここでは使えないけど、
別のところでは使える、
というようにその人を
「出来る」
「出来ない」
と簡単に判断できるものではないのですが、

ただ、学歴があってもやっぱり
「この人この調子で大丈夫なのか?」
と不安になったり、
「うわー、全然大したことのない経歴なのに、
 俺より全然すげーよ。完全に負けてる。」
と思える人がいたり。



しかし、今回の記事のタイトルの様に、
「やっぱり学歴はそれなりにあった方が
 良いかもしれないな」
と思うことが今朝ありました。

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長女は現在幼稚園の年長組で、
この春小学生になります。

年中の頃から公文式教室に通い、
今は簡単なひっ算の掛け算をやっています。

「 さすがは公文式! 」

と言える成果と思います。


ただ、今朝の問題、以下のシーンで。


かけ算のひっ算のやり方


先日、まだかけ算のひっ算を習いたての時に
長女が上記のような問題を解いている時、
最初の4×8の結果の十の位「3」をどこにも書かずに、
頭の中だけで次の2×8の「16」と足そうとしていました。

そこで、
「いや、4×8=32の『3』を
 どっかに小さくメモすれば良いじゃん」
と教えて、まあ素直にその通りにやっていました。

後で確認すると
「その方が間違えにくいし速く解ける」と。
まあ当たり前だと思います。


------------------------------

で、今朝。
やっぱり、書かずにやっている。
「公文の先生に、
 『うーん、○○ちゃんは頭が良いから、
  書かなくてもいいよ。』
 って言われた。」
とのこと。






…( ,,`・ω・´)ンンン?

何だって?


まあ、長女からまた聞きのことですので、
他の意図やニュアンス等が正しく
伝わっていないこともあると思います。

しかし、
「頭が良いから書かなくて良い」
は、ちょっと違いますよね。


上記の問題の解答を出すに当たっての目的は
①正しい答えを出す
②可能な限り早く答えを出す

この2点です。
またこれは算数の問題だけでなく、
世の中にある課題解決すべてに当てはまることです。
「目的を達成する」
「可能な限り早く達成する」



確かに暗算の方が早いという場面はあります。
いちいちひっ算を紙に書き出していると、
上記の②に対して合致しなくなるので
暗算でしましょう、という形で。

ただ今回の長女の問題は明らかに、
「3」をメモる方が正しいと思います。

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さて、今回のタイトル
『やっぱり学歴はそれなりにあった方が良いかもしれない』
ですが、

冒頭に記載した通り、
人生の中で本当に必要な能力の有無と
学歴との相関関係はさほどでもないと思います。


しかし、他人、特に世の中で
「権威」とか「専門家」と言われている人の意見を
何も考えずに「鵜呑み」することなく、
自信をもって
「それは違うんじゃないのかなぁ?」
と自分で考えることができる。

もちろんこれも学歴に関係なく
自分で考えることができる人は
世の中にいくらでもいます。

ただ、上記の一件についてだけで言えば、
やはり筆者にそれなりの学歴があるために、
より自信をもって
「それは違う」
と言うことができるのではないかと思います。

============================


この春、長女が小学校に入学し、
色々な先生の下で勉強を学ぶことになります。

筆者自身が父親から
「学校の先生の言うことをそのまま信じるな」
というような教育を受けていた、
ということもありますが、

長女にも今回の様に、
「正しいかどうかはまず自分で考えなさいよ」
ということを徹底したいと思います。


まあ先生の言うことをいちいち疑うような、
周りから見ると
「曲がったような人間」
になったとしても、
それなりに成績が優秀で、
それなりに世の中でやっていけるので、
「変な人生になる」
ということはないと思います。

むしろ、
「権威」「専門家」「先生」
と言われる人々の意見を
そのまま鵜呑みにする方が
「自己責任」を果たせない、
問題があったら人のせいばかりにする
変な人生になると想像されます。

============================


学歴そのものが役に立つ時代は終わりました。
また今の世の中で役に立つ能力と学歴の相関関係も微妙。
ただし、他人の言うことについて
「それは間違っているのでは?」
と自分で考えようとする自信を持つことができる。

その点に有効なのであれば
学歴はいまだに侮れないものなのかもしれない。


いまだに学歴が「ものをいう」シーンがあるのは事実である。





学歴分断社会 (ちくま新書)
学歴分断社会 (ちくま新書)




2019年1月18日金曜日

【教育方法論】失敗を良しとする教育の是非(後編)羽生善治に学ぶ

 【教育方法論】失敗を良しとする教育の是非(後編)
羽生善治に学ぶ

本シリーズ『【教育方法論】失敗を良しとする教育』では、

以下のような記事を作成しました。

(前編)坂本龍馬暗殺に学ぶ
http://www.hazemixeddays.com/2019/01/blog-post_7.html

坂本龍馬は行動や考え方からADHDだったと推測され、
成功までに発生するだろう障害に恐怖を感じないから
大きなことを成し遂げることができた。

その他大勢の凡人は坂本龍馬の真似をして
大成しようとしても坂本龍馬の性質は
先天的なものであるため土台無理かもしれない。


(中編)想像力の欠如こそが成功への第一歩かも知れない。 ​
http://www.hazemixeddays.com/2019/01/blog-post_10.html

昨今ネット上で「炎上」ということが
よく問題になっているが、ある学者によると
「発言する人に想像力が足りないから炎上しちゃう」
らしい。

これに対して筆者は炎上を気にして黙っているより、
炎上してでも発言する方が成功に近づくと考えている。

つまり、下手なことを想像
(これを言うと嫌われるかも等を気にする)して、
全く行動が起こせないのであれば、
何にも想像せずに行動する方がマシだと。

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アスペ、ADHDの人がよく言われるように、
「空気が読めない」というような人こそ、

他人にどう言われるか、
他人にどう思われるか、
というようなことを気にしない傾向が強く、

炎上しようが途中に障害があろうが
一直線に走り続けることができ、
目的さえ定まっていれば
大きく成功することができる、
としました。

で、その他大勢の一般の凡人は
大きく成功することができないのか?
というと、そうではなく、
ある訓練を行うと可能なのではないか、
と筆者は考えています。

それが当シリーズのタイトル
「失敗を良しとする教育」であり、
具体的なメソッドとして今回の記事

(後編)羽生善治に学ぶ

で皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

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羽生善治の本番でわざと失敗する訓練方法に学ぶ



羽生善治とは言わずと知れた天才棋士です。

上のGIFアニメーションは
まあ、
若干の悪ふざけが匂うようなものですが、
実は羽生善治の
「強さの秘訣」
が隠されていると思います。

というのも、
羽生善治は何回かに一回、
「負けてもいい」
と覚悟を決めて
本番の対局中にわざと変な手を指して
ピンチに陥るそうです。


なぜか。


真剣勝負の本番の中で追い詰められ、
その状態から必死にリカバリーすることが
何よりも訓練になるからだと。


===========================

筆者は社会人経験十数年の、
まだまだ若輩者ですが、

最近以前と比較し仕事が少し
楽になってきたように感じています。


これはあんまり大きな声で
言うことではないのかもしれませんが、
いい意味で「いい加減」に
出来るようになったというか。


システムエンジニアという職業柄、
『プログラムのバグは一つも本番に上げない
(システム稼働時にバグを0にしておく)』
『常に最高の効率でロスなく作業を進めなければならない』
『今日できることはすべて今日やっておく』
等々シビアにやってきたのですが、

それらにとらわれ過ぎて
先々の不安を想像し過ぎて転職を繰り返したり、
心療内科にお世話になるようなことになったり。


ところが最近は手を抜くというほどではないのですが、
例えば2回確認をしなければ気が済まなかったことを
1回の確認で済ませるとか、

会議資料の準備を
「まあ、こんなもんで大丈夫かな!?」
と見切ってみたり、

時々わざと
「不安だけど、不安なままにしておく」
ということをやっています。


で、そのまま乗り切ると
「やっぱり大丈夫だった」
と自信になる。


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こういうことを真面目な人は

「いや、そういう風に
 いい加減に乗り切ると変な成功体験になって、

 だんだん自分の能力が下がって、
 仕事の精度が下がっていって、
 しまいには大きな失敗につながるんじゃないの?

 やっぱり毎回毎回完ぺきに確認して、
 完ぺきな状態を保たないと。」

と考えてしまうと思います。



これは確かに正しい理論であるし、
難しいところではあるのですが…


ただ、よくよく思い出してもらいたいのが、
皆さんは本当に完全無欠の完ぺきに
今までの人生をこなしてこられましたか?

実は、まあまあ危ないシーンもありつつ、
何とか無事にやってこれている、
ということもあるのではないでしょうか。


「完ぺきを目指そうとした努力が
 今のあなたの基礎を形作っている」

ということは間違いないのですが、

「完ぺきな準備ではなかったけれども
 何とか乗り越えてここまでたどり着いた」

ということも、
それと同じくらい重要な要素だと思います。


====================

また、彼は以下のようなことも言っています。


羽生善治の名言に学ぶ


何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、
誰でも必ず挑戦するだろう。
報われないかもしれないところで、
同じ情熱、気力、モチベーションをもって
継続しているのは非常に大変なことであり、
私は、それこそが才能だと思っている。

------------------------------------

逆に言うと、
挑戦をためらうのは報われるか、
何か得られるものがあるかが確実ではないから。

当たり前と言えば当たり前なのですが、
なるほどな~と感心するというか、
深いというか。

なぜ人は必ずいつか死ぬと知りながら、
一生懸命生き続けることができるのか。

という問いに近いものがあるかもしれません。


まあ、死ぬことをいつもいつも
意識しているわけではないから、
毎日平然と生きていけると言えばそうなのですが、


そういう意味で、
挑戦に踏み切るその瞬間は
報われる、報われないということについて
意識をしていないのかも。

報われなくても良い、失敗しても良いと
ある意味諦めた瞬間こそ
挑戦の一歩を踏み出す時であり、

報われる、報われないということを意識して
「失敗するかも」と不安に感じたままだと
一歩を踏み出せないのかもしれない。


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最初から努力をしないのは、
そもそも基礎的な能力が向上しないので論外ですが、

羽生善治のように、
何回かに一回はわざと手を抜いて
失敗すれすれの状態にする、
または失敗しても良いと意識し、

少しずつ失敗に慣れて
それを乗り切る経験を元に精神的なタフさ、
失敗してもリカバリー出来るという自信を持ち、
軽いフットワークで挑戦できるようにしておく。


これが「ごく普通の凡人」
「人生の中で成功をつかむために必要な準備」
なのではないでしょうか。


小学校、中学校、高校、大学、大学院、就職
色々なプロセスを完ぺきにこなし過ぎると、
完ぺきに出来ないことにぶつかった時に、
「どうすれば良いか分からない」
ということになるのかなーと思います。


完ぺきであることをよりどころとして
人生を計画することはあまりにも無謀だ。


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失敗学のすすめ (講談社文庫)
失敗学のすすめ (講談社文庫)






2019年1月15日火曜日

【教育方法論】やっぱり「心配しなくても人間はAIに絶対負けない」

【教育方法論】やっぱり「心配しなくても人間はAIに絶対負けない」


昨年末以下のようなタイトルで記事を書きました。

【教育方法論】心配しなくても人間はAIに絶対負けない
http://www.hazemixeddays.com/2018/12/ai_30.html


これに対してつい先日

人間ってナンだ?超AI入門 - NHK
http://www4.nhk.or.jp/aibeginner/

というテレビ番組を見て、


今回の記事のタイトル
「 やっぱり『心配しなくても人間はAIに絶対負けない』 」
と感想を持ちました。

==========================

番組内で紹介されていることは、
確かにすごいなー、技術は進歩しているなー!
と思うものばかりなのですが、

AIや人工知能という技術の
「目的」とするところは何なのか、
それに近づいているのだろうか、
ということを考えたとき、

やっぱり
「ぼくドラえも~ん!」
というようなことには
ならないだろうなと思います。

-------------------------

入力された文章が
どういうニュアンスのものかが
最近は分かるようになったと。

「今日は焼肉を我慢した」

はマイナスのニュアンスだ、
と判断するらしい。


これってその発言者の条件によって
プラスにもなることってあるでしょうよと。

「本当に食べたいけど給料日前だから金欠!」
ならAIの判断通りマイナスだろうし、
「ダイエット中で誘惑に勝てた!」なら
プラスにもなるだろうし。


-------------------------

もちろん、
その前後の文脈を学ぶようにプログラムする、
ある人物はどういう状況かを
モニターするプログラムも組み込む、
というようなことも頑張って
研究を進めるんだろうと思いますが、

同じことを同じ人間が言っても、
状況によって逆になることもあるだろうし、
表情では笑っていても感情では
逆のこともあるだろうし。

また、紹介されたLINEロボの会話も、
「コミュ障脱出!優しい会話の始め方!」
みたいなマニュアル本を
そのままAIにプログラミングしているみたいな感じで。

また発言に感情的な抑揚が付いた、と言っても
あくまで抑揚をつける、
というプログラムをしているだけで、
AIが感情を持っているわけではないし、
感情を理解しているわけではない。

-------------------------

たしかに、
音声入力ができるようになった、
またアウトプットが音声で、
しかもそれらしい抑揚をつけて
出力されるようになった、

これはすごい技術の進歩だとは思います。

しかし、これはあくまで
コンピューターとのやり取りについて、

入力がキーボードのみから
キーボードとマウスになり、
液晶タッチパネルになり、
音声入力が可能になり、

また出力が白黒のブラウン管から
カラーの液晶画面になり、
人間っぽい顔みたいなものが付き、
音声もビープ音(単純な警告音等)から
人間っぽい声が出るようになった、

というだけの話で、
ハッキリ言うと「こけおどし」程度の話で
ドラスティックな革命、
というところまでではないと思います。


ドラスティックな革命とは
つまり人間で言うところの
口や目、耳の部分ではなく

「脳」

つまり、「人工知能」の
「知能」という部分に発生するものだと
筆者は考えています。

==========================

これについてはこの番組の終盤の
「意味理解」に関しての部分で触れられていました。

人間の頭は
2階の「言葉」と
1階の「具体的な体験」
二階建て構造になっていて、

この2階の「言葉」から、
1階の「具体的な体験」が想像できる、
これが「意味を理解する」ということだ、と。

これが
左脳(具体的な思考)と
右脳(抽象的な思考)の連動に
他ならないのですが、
「人工知能」と名称がつけられても
コンピューターには難しいのではないかと
想像しています。


AIと言ってもつまるところは
ただのコンピューターで、
コンピューターはプログラムで動くもので、
プログラムというものは
「ガチガチに具体的なもの」
です。

具体的なものをいくら複雑に組み合わせても
それはあくまで具体的なもので、
抽象的なものを生み出すことはできない。

と言うところが筆者の考える根拠です。

-------------------------

具体的なものを抽象的に理解するとは、
つまりは以下のようなものです。

番組の途中でこういう文章が出てきて、
出演者のチュートリアルの徳井さんと
フリーアナウンサーの加藤さんを
悩ませていました。

Colorless Green ideas sleeps furiously.
無色の緑の考えが猛烈に眠る。

一つの文章のなかで矛盾を含むものです。

これについて人間であれば
どういう意味だろうと考えて、
この文章の発言者が
どういう人かという背景を考えつつ、
「こんなイメージかなー?」
と絵を想像して理解に努めようとし、
場合によっては色んな経験を当てはめて、
あてずっぽうでも何等か理解を行い、
具体的な方針に落とし込むこともできます。

さらに、番組内では
加藤さんが多分番組の構成を忖度して
「いや…わかりません。」
と、ある程度早めに結論を出していたような
様子が見れたこと。
すごく人間らしいなーと。

これに対して、
いくら技術が進歩しても学者が頭をひねっても
コンピューターにはできないだろうと筆者は思います。

-------------------------

本気で会話を行う二人には
「共有されるイメージ」がないと
意志の疎通が成り立ちません。

富士山と言われて
富士山のイメージが共有されているか否か。

今日は霞がかかっていてますねー。

に対して、人間であれば、
ハッキリ見えなくて残念だなー。

これはこれで乙なものだなー。

矛盾する感情が共存し、
それを人間同士で共有することができますが、

多分コンピューターには無理だろうと思います。

==========================

さてさて、筆者は
AI不要論者ではありません。

確かに便利になる部分もあるだろうし、
世の中が色んな部分で自動化され、
効率化されれば豊かにもなるでしょう。


ただ、筆者が何故
「AIとはたかがこんなもの」
と必死になって
否定的なことを記事にするかというと、


世の中に、
「AIのせいで給料が下がる、職を失う」
というセンセーショナルな論を唱えて、

怪しげなビジネスを起こして人をだまそうとするような
くだらない輩が増えて被害者がでるようなのが
どうにも腹立たしいと思うからです。


我々人間は絶対にAIなんぞには負けません。


ただし、注意すべき点が2つほどあります。

一つは

AIも人間の代わりができる部分がある。
だから、人間にしかできない部分の
能力を向上させないとダメです。

もう一つは

のび太!
お前がだらしないのは
そのだみ声の猫型ロボのせいだ!
猫型ロボに頼る前に自分で考えろ!
あと、だみ声ロボが正しいかを
お前がちゃんと見極めろ!

ドラえもんが味方か否かを見極める必要がある。


というところです。

これらはまた当ブログ内でおいおい
「教育方法論」等として皆さんと一緒に
面白いことを考えられたらなー、
と想像しています。




こういう風に未来に対して
「楽しそうだな」
という想像をして、
ワクワクするというのも
人間ならではの能力だと思います。

==============================


本当は怖すぎる名作マンガ・アニメの裏知識 (鉄人文庫)
本当は怖すぎる名作マンガ・アニメの裏知識 (鉄人文庫)





2019年1月10日木曜日

【教育方法論】失敗を良しとする教育の是非(中編)想像力の欠如こそが成功への第一歩かも知れない。 ​

【教育方法論】失敗を良しとする教育の是非(中編)
想像力の欠如こそが成功への第一歩かも知れない。


教育方法論シリーズの前回記事

【教育方法論】失敗を良しとする教育の是非(前編)坂本龍馬暗殺に学ぶ
http://www.hazemixeddays.com/2019/01/blog-post_7.html

では、以下のような整理を行いました。

-------------------------------

坂本龍馬はADHDだった可能性が高く、
それゆえに大きなことを
成し遂げることができたのかもしれない。

具体的には「成功」への過程で
多少の「失敗」があっても「失敗」思わずにバンバン突き進む。

それ以前に、発生するだろう「障害」に対して
恐怖を感じないから挑戦することが簡単に出来た。


これに対してその他大多数の人間は
ネガティブなDNAが進化を続けてきた。

根拠は冒険をして大きな成功をつかむより
失敗を回避することで無難な一生を全うする方が
絶対数が多いから自然とネガティブな考えの人間が多くなる。



なので、その他一般の「凡人」は
坂本龍馬の真似をして大きなことを
成し遂げようとしても難しい。




では、凡人はあきらめるしかないのか?




いや、凡人でもある種の教育を施すことで、
大きな成功をつかむことは不可能ではない。

-------------------------------


で、今回は後編としてその具体的な教育方法論を
記事にしようと思っていたのですが、

今日ネット上で前回記事とリンクする、
「やっぱりなぁー!!」
となる非常に興味深い記事が掲載されていたので、
(中編)としてさらに深掘りの材料にさせていただこうかと。

というのがこの記事です。

==================================

“大炎上”を引き起こす政治家と企業の「決定的な欠陥」とは​
http://www.itmedia.co.jp/business/spv/1901/10/news018.html

(前略)

 政治家たちが相変わらず暴言を繰り返すのは、いわゆるポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)の認識が低いからだといえる。つまり、自分たちの意見が客観的に見て「ずれている」「偏っている」ことに気が付かない。もっと言えば、普段の会話の中でも、そうした話が出た際に苦言を呈してくれる人がいないということなのだろう。

(中略)

 いずれにしても、国民を代表する政治家としてポリコレの感覚が足りないということに尽きるのだが、それは言い換えれば、ある能力が決定的に欠如しているということである。その能力とは「想像力」だ。

(中略)

 冒頭で触れた平沢議員や麻生副総理といった古参の政治家らも、ちょっと考えればいいのに、と思うのだが、彼らのような政治家による暴言はこれからもきっと続くだろう。ただ暴言を発するたびに、変化し続ける社会の流れを実感していないという無知さを有権者にさらすだけだと認識すべきだ。あまりにも世間を知らないために、想像力で発言の影響をシミュレーションすることすらできないのかもしれないが。

 間もなく平成という一時代が終わろうとしている日本。そろそろ政治の世界などにも、現代社会を理解するまともな想像力を持った、新しい時代にふさわしい人たちが1人でも増えることを願う。

==================================

この記事の中で紹介されている事象「ネット等での炎上」と、
そしてその原因となる「想像力欠如した発言」について、

全くの正論で異論の挟みようがない完ぺきな理論であり、
(結論部分だけは賛成できませんでしたが)


なおかつ、

面白くとも何ともない!

つまり、
何の引っかかりもなく、
当然炎上する余地が全くなく、
ゆえに他人をインスパイアする内容ではない

当たり前すぎて学校の教科書みたいに面白くない。

まあ学者の先生が書いたものであれば、
正しい論理を客観的に記載しなければならないでしょうから、
そりゃそうなるでしょうよとも思いますが。


で、何が
「やっぱりなぁー!!」
なのかというと…

---------------------------------

「この下手な想像力こそが、
 成功への最大の阻害要因だろう」

ということです。

前回の坂本龍馬の記事の通り、

成功への過程で発生する障害に対して、
無闇に恐怖を感じ挑戦することを回避すると、
当然成功へ近づくことなく
成功を手に入れることはできません。

恐怖を感じず、つまりある部分の想像力が働かず、
目的に向かって突き進むからこそ
成功を手に入れることができる。



で、こういう炎上する発言を行う人ってのは、
「空気が読めない」
ってことで、
アスペだとかADHDだとかって言われますが、

「こういうことを言ったら
 周りから変に思われるかな?」

という想像なく(できず)に発言しちゃう。

つまり、「障害が発生して、痛い思いをする」という想像なく、
アクションを起こしてしまうからであって、

構図としては成功に向かって
突き進んでいるのと同じなのです。

==================================


「じゃあ何かい?
 アスペとかADHDって連中は、
 みんながみんな成功するってことに
 なるじゃねーか。
 そんなことねーだろうーがよ。」

と疑問に感じられることと思いますが、

これは別の原因で必ずしも成功するとは限らない、
という注意が必要ですね。


つまり、
本当に目指すべき目的、
目標に向かっていない場合は、
結局成功にはたどり着かない。

------------------------------------------------

麻生太郎は成功していると定義されると思います。

発言が
「ずれてる」だの
「炎上している」だの
言われたとしても、
◆ポイントポイントで注目を集めて、
◆既存の支持者は
 「それでこそ麻生太郎だ!」
 と支持を強固にし、
◆「麻生って結構面白いじゃん」
 と新しい支持者を獲得する可能性もある。

これに対して、
もし麻生氏が誰にも注目されない
品行方正な発言しかしなくなったら?

今まで支持していなかった人が支持するようになる?
また
今まで支持していた人は支持を続ける?
さらに、そもそも興味がなかった人は?

誰からも注目されなくなって票が取れずに失職するでしょう。

なので、麻生太郎の戦略としては
炎上発言は的を得た行動であり、
「成功している」と定義されます。

たまたまかも知れませんが…


また、冒頭で紹介したネット記事の中に、
とある記事が問題で最近炎上した週刊誌の件も
事例として紹介されていましたが、
炎上したおかげで注目が集まり、
販売部数が増えた、
であればこれも成功だと言えますよね。

まあこれは「炎上商法かも」と
紹介記事の中にも記載されていましたが…

------------------------------------------------

紹介記事の締めくくりには

そろそろ政治の世界などにも、
現代社会を理解するまともな想像力を持った、
新しい時代にふさわしい人たちが1人でも増えることを願う。

となっていましたが、


ここの部分だけは全く賛成できない。

我々有権者が政治家に求められる役割が何なのか、
つまり政治の目的が何なのかを考えた場合、

「品行方正、無難に過ごし、
 議席を保持しつつ、
 妥当な想像力を持って、
 炎上するような発言をしないこと」

ではないからだ。


以前当ブログ内の以下記事

オモシロ日本改造計画 その2
「ブラック企業の社長を議員にしよう!」
http://www.hazemixeddays.com/2018/04/blog-post_7.html

で紹介した国会議員に求める役割とは、


日本を私物化している官僚組織とのバトルロイヤルであり、


「えー、こんなこと言ったら、
周りの人に嫌われちゃうかしらぁ?」

なんてことを気にして
何も発言しない、
何も行動しない、
他人を全くインスパイアしないような、

屁みたいな国会議員は要らない。


本来やるべきこと(最終的な目的)のみを見据えて、
その途中にある障害(他人からの批判)は想像すらしない、
下手な想像ならしない方がマシ。

今の日本にはそういう人材こそ必要なのではないだろうか。


続きは次回(後編)で。



炎上が怖くて品行方正に黙ってて、問題が一つでも解決できるのかね?








炎上商法上等


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太郎さんの秘密 明解「麻生太郎」の基礎知識
太郎さんの秘密 明解「麻生太郎」の基礎知識





2019年1月7日月曜日

【教育方法論】失敗を良しとする教育の是非(前編)坂本龍馬暗殺に学ぶ

【教育方法論】失敗を良しとする教育の是非(前編)坂本龍馬暗殺に学ぶ


昨日テレビで坂本龍馬暗殺の経緯を「実況」のような形式で検証した番組
「古舘トーキングヒストリー~幕末最大の謎 坂本龍馬暗殺、完全実況~」
が放送されていました。


坂本龍馬と言えば北辰一刀流の達人で、
寺田屋事件では拳銃を乱射して
50人の包囲を突破するという離れ業を成し遂げるような
アクション映画顔負けの「ヒーロー」なのですが、

最後の最後、暗殺されるその時はあっけなくやられてしまいます。

番組の中ではそこまでにいろいろな伏線がありつつ、
さらに大きな要因として

「油断」

というものが紹介されていました。


「油断」というと、
「自信過剰」や「用心に欠ける」等の
ネガティブなイメージになってしまいますが、

もう少しニュートラルな状態で表現すると、
「恐怖を感じない」
または
「心身にの痛みに対して極めて鈍感である」
と言えるかなと思います。


「日本刀を振り回していた時代の人間の通弊?」というと
そうでもないらしい。

同じくこの番組の中で
寺田屋事件で包囲した側の50人の役人は
命を懸けてでも任務を遂げる、
というような人たちではなく、

また、坂本龍馬の出身母体の土佐藩の重役は
龍馬と関わっていると自分の身が危ないと
出来るだけ避けていたというようなエピソードもあり、

「まあ、そりゃ人間だから、時代が多少変わっても、
同じようなもんでしょうな。」

といったところでした。


では、この坂本龍馬の
「油断」
すなわち
「恐怖、痛みに対する鈍感加減」
とは何なのでしょうか。

=======================

坂本龍馬は比較的最近の人物で、
手紙や周辺の人物の日記等で
ある程度詳細に思想や行動が明らかになっていますが、

その特徴から察するに
ADHD(発達障害)だったのだろうと推測される、
というのは有名な話です。

※お断りするまでもありませんが、
 筆者はADHDを蔑視するものではなく、
 人間の特性としてというものがあるという
 事実を述べるのみです。

服装や見た目にとにかく無頓着で、
髪をきれいに結い上げるのが苦手、
手紙を書いた後に筆を袴で絞るクセがあり、
そういう模様が付いていても気にならない。

また当時日本は「藩」という形で
日本の中に「国」がある状態であり、
また現代からは想像ができないような
大きく厳しい身分の隔たりがあるうえで、
各国の高級官僚や国王そのものに
臆面もなく会いに行く。


通常の感覚で言うと、
「拒絶されることの恐怖」
から見た目もそれなりに取り繕うとするだろうし、
またスゴイVIPに対して面会をするのも
気が引けるのではないかなーと思います。


また、同じくこの番組内でも紹介されていたシーンや、
別の坂本龍馬を題材としたドラマでは、
何となく「しつこい」というようなイメージを感じます。
それゆえに相手が押し負かされて計画に巻き込まれる。

これも「拒絶されることの恐怖」に対して
鈍感であるためになせる業かと思います。

北辰一刀流の達人というのも、
もしかすると相手に全く遠慮しないために
稽古の段階で無茶苦茶に腕を振るい、
効率よく技術が向上したことによる結果かも。

=======================

ここまでで何が言いたいかというと、
まず結論として、

「坂本龍馬の特性は先天的なものなので、
 彼をお手本にして
 大きなことを成し遂げようとするのは、
 大多数の一般の人間には不可能。」



人間というのは
根底はネガティブなものです。
なぜなら進化の過程で

ともかくまずネガティブに考え、
あらかじめ危機に対して備えておき、
問題が発生した際はともかく命を保全する。

このような行動パターンで子孫を残し続けてきたため、
ネガティブなDNAが残っていくのは当然です。


時々突然変異で今回のテーマの
坂本龍馬のような人物が登場し、
通常の人間では考えられない歴史的偉業を達成する。

しかしこれは突然変異として生まれた人間の
ほんの一握りでしかないはずです。

なぜなら坂本龍馬は滑り込みセーフで
「こと」を成し遂げられましたが、
たったの31歳で命を落とします。

その他の突然変異の人物たちも、
歴史に名を遺すこともできないまま
冒険の結果「失敗」をしてゼロになってしまう。

結局ネガティブに冒険を避けて、
わずかばかりの生活を保全するほうが
子孫、DNAを残せるという計算になります。

--------------------------

また、さらに一歩踏み込んで考えると、
「それで良いのです」
という結論になります。

というのも、
99.99%の人間は失敗を恐れて、
粛々とまじめに上司の命令を忠実に履行する。
だからこそ社会が成り立つのであって、

世の中が
「どいつもこいつも冒険野郎」
という状態になると、
「大変困ったこと」になるのは
簡単に想像ができます。

ただ、とりあえず現代の教育は
この方針に沿ったものになっているので、
心配しなくても大丈夫ですね。

「えっとー。

 全然面白くねーじゃん!!

 何この当たり前のことを
 整理しただけの記事」



ままま、ちょっとお待ちを。



そうなんですよねっ!

現代教育では
「失敗しないことを良しとする」
教育方針であるのに、

それと矛盾した
「何事にもチャレンジしろ!」
ということを
並行して要求されることがよくあり、

また、抜きんでた成果を残そうと思えば、
頭がおかしいのか?
というような無理なチャレンジを
自発的に行う必要がある。


なんですよね。

じゃあ、それは普通の人間には不可能なのでしょうか?


ふふふ。

実はその方法が無くはない、
と筆者は考えています。

とてもじゃないけど、
通常の学校教育では導入できない方法。

それが今回のタイトル
「失敗を良しとする教育」
なのですが、
具体的な方法論は次回(後編)で。


坂本龍馬はADHDだったから大事をなした説



坂本龍馬の正体 (講談社+α文庫)
坂本龍馬の正体 (講談社+α文庫)








2019年1月4日金曜日

【教育方法論】私立中学受験の是非と補完の必要性

【教育方法論】私立中学受験の是非と補完の必要性

これが何とも難しい問題です。

我々の様に一度大人になって世の中に出てしまった後、
正直言ってしまうと、
「環境を金で買えるなら買いたい」
と思うことが多々あります。

街を歩いていたり、
通勤の電車の中であったり、
車を運転している最中であったり、

「できることならああいう連中とは
関わり合いになりたくない。」

-----------------------------

金持ちになりたいと思っても、
若い時の動機は
「贅沢をしたい。」
「他人に対して見栄を張りたい。」
「良い服を着てもてたい。」
とかごくごく単純なものでしたが、

少し年を取ると上記の通り
「訳の分からない連中と付き合わないで済ませたい。
訳の分からないトラブルに巻き込まれたくない。
だからできるだけ良い環境に引っ越して距離を置きたい。」
こんな動機に変わってくるのかなーと。

で、今回のタイトルの私立中学受験について。

これについても同じように、

単純に「より良い教育を受けさせたい」
という理由に加えて、
子どもに「より良い環境で勉強をさせたい」
さらには、
「訳の分からない保護者と付き合いたくない」
これも大きいのかなと思います。

一部の学校ではこれに加えて
「中高一貫等のエスカレーター式」
で進学が楽ちん、さらに
「ブランディング」
という意味合いも付加されてくるのかなと。

-----------------------------

さて、筆者は貧乏人の家に生まれたので、
小、中、高、大学、大学院まですべて公立です。
ものすごく安上がり!
親孝行この上ない!
で、私立の「し」も知らないものですから
タイトルの様に「是非」を語るのは
い無責任とお叱りを受けると承知しています。

しかし、あえて二点ばかり
私立中学受験に関しての危険と思われる部分を
以下に記事にしてみようかと思います。

============================

一つ目はごくごく一般的なよく言われることですが、

「子どもに楽をさせるべきなのか?」

中高一貫のエスカレーター式で進学が出来て楽ちん。
または指定校推薦で大学に入りやすい。

これがメリットなのかデメリットなのか、
ちょっと分からないなーと感じます。

もし仮に、
「この大学のこの学部に入って、
 この勉強がしたいんだわ!
 高校のうちから専門的な勉強に時間を使いたい。
 だからサクッとエスカレーターで進学して、
 途中の余計なくだらない受験戦争?
 一般的な受験の勉強に時間を割きたくない!」
と明確にゴール設定がされている上での選択であれば、
これは大いにメリットと思えるのですが、

一昔前のノリで、
「いや、大学なんぞはブランディング?
 ○○大学出身です!って言って
 『ハク』を付けるためのものでしょ?
 だからとりあえず適当に
 卒業だけできればいいんだよ」
なんて考えであれば、
それこそ「入った時は苦労した」という経験があればまだしも、
入るのも楽ちんに入って出るのも適当だと、
ちょっとね。

まあこの「適当に」の中で、
色んな経験をしてもらって
別の「勉強をした」というのも大事ではあります。

さらに、もちろん中高一貫の内部進学にせよ、
指定校推薦の枠に入るにせよ、
それなりに苦労はあるとも思います。

ただ、
本人の自己責任
(高校受験、大学受験は
もう本人が勉強するか否かしかない、という意味)で
成功か失敗かの「未来が見えない」ストレスフルな状態で、
大げさなようですが「戦い抜く」経験って、
まあそれなりに重要なのではないかと。

この一つ目はごくごく一般論の
私立中学受験のデメリット?でした。

============================

二つ目は
「いや、それはメリットなんじゃないの?」
という点に関しての
むしろデメリットでは?という部分です。


「訳の分からない連中と付き合わなくて良い」

確かに冒頭に記載した通り、
これは大きなメリットではありますが、

実はこれって、
「大人が理論上で想像するだけの夢物語」
なんじゃないかなと思います。

当然私立中学に入学すれば、
周りの生徒の学力の最低ラインは保証され、
親の収入状態も「全然的外れな人」はいなさそうです。

が、
①本当に訳の分からない人が混ざってない保証はある?
②卒業した後に訳が分からない人にぶち当たる可能性はない?


いずれの設問についても、
答えは「NO」になると思います。

そして上記の状況に出くわした時に当惑するとしたら、
俗に言う
『世間が狭い』
ということが原因です。

-----------------------------

筆者は小学校高学年から高校受験まで
地元のローカル塾に通っていました。

ただローカル塾ではあったのですが、
いくつか教室があって商圏が広く、
いくつかの中学校の生徒が集まるという塾でした。

筆者自身の学校は普通の落ち着いた学校だったのですが、
その塾に通ってくる生徒の中には
比較的「荒れた」中学校の生徒もいたり。

ただ、塾内のテストの成績順で
クラス分けをされる塾であったため、
学校が落ち着いていようが荒れていようが、
同程度の習熟度の生徒が席を並べていました。

(余談ですが、不思議なことに、荒れた中学の生徒が
 一番上のクラスにいないかというとそうでもなく、
 それぞれの中学の生徒がまんべんなくいたように記憶しています。)

さて、急に筆者の中学時代の塾の思い出話は何故?
というところですが、

この時の経験で勉強はもちろんですが、
他所の中学の生徒との交流があったことが
すごく大事だったなーと今は思います。

大げさに言うと、
「異文化コミュニケーション」
を初めて経験したのが、
この塾での他校の生徒との交流だったと思います。

「お前ら、まだ(週刊少年)ジャンプとか読んでんのか?」
と馬鹿にされたり、
「何か知らんが、○○中はかわいい子が多いよね?」
なんて話をして、
「あ、こいつら、何か俺たちより大人だなー」
と感じたり。

また単純に「他校に知り合いがいる」というだけで
何となく自分が成長したような気がしたり。


私立中学に通うメリットの一つに、
「勉強は学校で厳しく教えてもらえるから、
 塾に通わなくても良い。
 塾にかかるお金を学校にまとめて払っている」
というようなことも考えられますが、
塾に通うということの隠れたメリットに、
筆者の思い出の様に
「世間が広くなる」
または
「世間が広くなることのメリットを感じる」
というようなことも考えられるのかと思います。

-----------------------------


「いやいや、そんなもん、
 年を取れば勝手に世間なんて広がるでしょ?」
と言われればそれまでですが、

御子弟が中学、高校と同じ顔触れの中で
「世間が狭く」成長し、
大学に入って初めて異文化に触れる、
または社会に出て初めて異文化に触れる。

この「異文化に触れる」はつまるところ、
「訳の分からない連中に出くわす」
と言い換えることができるのですが、

こういう状態で不安ではないでしょうか。

脅すつもりではないのですが、
今までとは全く違うパターンの人間を見た時、
中学、高校で一旦固くなった頭をほぐして
「ああ、こういう連中もいるんだなー」
と柔軟に対応するって、
ちょっと大変なんじゃないかな、
と思います。

その結果、
「全然意味が分からない、ついていけない。」
「人間関係が嫌になる。」
というようなことになったとしたら。

============================

「いや!
 そんなこと言っても、
 もう私立中学に通わせちゃってますけどっ!?」

という場合は、
一つ目の一般論的問題については、
本人に説諭して本気で勉強を頑張らせてもらうのと、

二つ目の
「世間が狭くなってしまうかもしれない」
問題については、
是非とも今までとは違う
「学校以外のコミュニティへの参加」
をご本人に促してあげてほしいと思います。


ずっと習っていたものがあってそれを継続、
ではなく、
追加投資になってしまいますが、
新たな何らかの塾、またはその他の習い事で、
出来れば同学年、同世代のメンバーがいるところで、
自分自身やいつもの友達と
そのコミュニティメンバーと比較ができる、
というのが望ましいかと思います。


-----------------------------

この二つ目の問題
「世間が狭い・広い」
については、
学歴なんていう世の中に出てから
屁のツッパリほども意味がなくなるものではなく、

会社に入ろうが、
取引先と交渉しようが、
引っ越しをしようが、
御子弟に子どもができてその付き合いが始まろうが、
海外に移住しようが、
最後の最後は老人ホームに入ろうが、
今日命が尽きるというその日まで付いて回る
「人間関係の洞察の根本」
になる部分です。


これを鍛えておいて差し上げれば、
死ぬまでの資産になるのではないかと
筆者は思います。





2018年12月30日日曜日

【教育方法論】心配しなくても人間はAIに絶対負けない

【教育方法論】心配しなくても人間はAIに絶対負けない

いつかこういう記事を書こうと思っていたのですが、
最近時事トピックが色々と目白押しで、
なかなか手が付けられませんでした。


今回急に思い立ったのが、
画像共有アプリpinterestで、
ためになる(面白い?)画像を偶然発見し、
その元ネタの以下のネット記事を参照したことによります。

===================================

これから給料が「下がる仕事」「上がる仕事」全210職種を公開

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/55428

「AI(人工知能)はいま将棋や囲碁などの分野で注目されていますが、2030年以降は人間と同じように仕事をこなす汎用型AIが生まれて、AIを搭載したロボットがレストランのウェイターや警察官、消防士という仕事まで担うようになる可能性があります。

将来的に人間の仕事として残るのは2割ほど。残りの8割を仕事にしている人は、生活をするにも苦しい少ない稼ぎしか得られなくなるでしょう」

駒澤大学経済学部准教授の井上智洋氏はそんな驚愕の未来予想図を語るのである。
AIやロボットが人間の仕事を奪っていく――。

SFで描かれていたそんな近未来図は、もうすでに現実のものとなり始めている。


特に給料が下がる仕事と上がる仕事のそれぞれTOP10が以下。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/55428?page=5


これから給料が「下がる仕事」「上がる仕事」全210職種を公開1

これから給料が「下がる仕事」「上がる仕事」全210職種を公開2


===================================

筆者はシステムエンジニアをしておりまして、
下がる側の第10位にランクインしています。

イエーイ!!

…えぇっ!?
下がるのかよっ!?


そもそもシステムエンジニアって何?というところですが、
システム開発という作業のスタートからエンドまでの
どの部分の作業を担当するか、という切り分けが難しく、

顧客のビジネスの課題整理を一緒にやるだとか、
自動化できる部分を切り出してシステム化を
提案するだとかの上流工程から、

実際にプログラムを作成したりテストをしたりという
製造作業を行う下流工程まで色々とあります。
(なお、詳しくない方のへの補足ですが、
上流、下流というのはプロジェクトの順番という意味で、
良い、悪いという意味は全く含んでいません。)

確かに下流工程については
アウトソーシングが行いやすく
(と思われがちで)
値崩れを起こしやすい一面がありますが、
これは単純な需要と供給のバランス、
純粋な経済的問題であり、
AIのせいではありません。

また上流工程について、
確かにAIが判断材料の提示という意味で
利用される部分は発生するかもしれませんが、
全部AIに任せるということには「絶対に」なりません。


また、かわいそうな1位の歯科医ですが、
これも供給過剰によって、
収入が減る、または淘汰が発生する、
ということはあると思いますが、

上記の表のようにAIロボのせいで
歯科医が職を失うということはないでしょう。
(ただし、歯科医の位置づけ、役目に
AIロボのオペレーター、
操作する人という意味が大きくなる、
ということはあり得ますので、
旧来の歯科医としての役目だけにこだわる人は、
もしかすると仕事が無くなるかもしれません。)


その他も、AIがらみで職を失う、
収入が減るというようなことを
書かれている部分が多いですが、

「うーん、ほんとかね?」

と首をかしげてしまいます。


ハッキリ言ってしまうと
眉唾だと思いまーす。
完全に嘘だと思いまーす。

===================================

なぜそう言えるかというと、
筆者の職業柄からAIの仕組みが
「所詮この程度だろう」
と、おおよそ知っているからです。

具体的にAIとは何なのか、
またその効果の例を挙げると、
ご納得いただけるかと思います。

-------------------------

そもそもAIとは何か。

「人工知能 artificial intelligence の訳語。略して「AI」とも言う。
 コンピュータを使って、学習・推論・判断など人間の知能のはたらきを
 人工的に実現したもの。」

「人工知能とは、人間の脳が行っている知的な作業を
 コンピュータで模倣したソフトウェアやシステム。
 具体的には、人間の使う自然言語を理解したり、
 論理的な推論を行ったり、経験から学習したりする
 コンピュータプログラムなどのことをいう。」

だそうです。
『うおおー、なんかすごそー』
と一瞬騙されそうになりますが、

結局のところ、
人間が頭で考えてることを模式化して
コンピューターに一部自動的に
効率的にやらせるってだけの話で、

お手元で触られているパソコン、スマホと同じです。

「経験から学習したりする」
というといかにもスゴイという感じがしますが、
メール本文を入力していて、
ユーザが過去に入力した内容を学習して、
変換予測をして「これじゃないのぉ!?」と
候補を表示したりするのは、
もう二十年も前からありますよね?

それに、メールの一つも作れない、
PCを全く操作することができない、
またはやろうと努力もしない人が、
すぐに失職しているかというと、
そういう事実もありません。
(確かに定年後に再就職等が
 困難になるというシーンは
 あるかもしれませんが。)


「じゃあ、なんで人工知能だとか、AIだとかって、
改めて言い方を変えて、
今さら大騒ぎをしているんだよっ?」


正直言いますと、
筆者も全く意味が分かりません。
これがそもそもの誤解の始まり、
または
センセーショナルな理論を発表して、
注目を浴びたいだけの
「アオリ」だと思います。

---------------------------------------------

上記のネットの記事では、そのイメージのために、
以下のような画像が掲載されていましたが…

AIの「こけおどし」イメージ図

こんなものは単なるこけおどしです。
某携帯ショップによくあるペッパー君もしかり。

そのコンピュータの外見が
いかにもロボットっぽくても、

インタフェース、つまり
それに対する入力の方法が
キーボードとマウスなのか、
音声入力なのか、
それともこちらの表情をカメラで
自動認識してくれるのか。

また出力の方法が
ディスプレイで表示するのか、
音声でお知らせしてくれるのか、
また顔(みたいな何か)の目の色を変えたり、
口(みたいな部分)の端を上げたり下げたりで
感情っぽい何かを表現するのか。

その程度のものです。


確かに、
各種センサーが発達した、
CPUの性能が発達した、
HDDの性能が発達して小型化された、
メモリも同様。
またマシーン部分との連動
(顔や頭、手足の動作制御)
が発達した。

これは疑いもなく事実です。

だけど、人間にとって代わるほどのものでしょうか?
またその発達が究極に達すると人間の代わりができる?

皆さんご存知ではないかもしれませんが、
ターミネーターって映画に殺人ロボが登場しますが、
実はあれはシュワルツェネッガーという俳優がね、
ロボのふりをして上手に演技をしているだけなんですよ。

「そんなこと知っとるわいっ!」

ああ、失礼しました。

---------------------------------------------

「まあ、ロボ的な部分は限界があるかもしれないけど、
 やっぱり頭の良しあしで言うと、
 いつか、近い将来人間は負けるんじゃないのかね?」

と不安になることもありますが、

これはある意味で正しくて、
ある意味で間違っています。
つまり、頭の良しあしの定義が一つではないためです。


記憶できる量と記憶する速さ、(HDD)
一度に考えることのできる量、(メモリ)
判断の速さ(時間当たりの判断の回数)(CPU)
これらは絶対に勝てません。

逆立ちしようが1万人が束になろうが、
絶対に勝てません。


ただし、「絶対に負けない」部分もあります。

いつか別の記事で皆さんと一緒に考えようと思っていた
「天才って何?どうやったらなれる?」
に関連する話です。


---------------------------------------------

人間の脳は右脳と左脳があります。
一般的に、
【右脳】
⇒音楽、絵画、イメージ等の抽象的な思考をコントロールする
【左脳】
⇒言語、論理的思考等の具体的な思考をコントロールする
というように考えられています。

人間は得手不得手があり、
「私は左脳派だな」
「いや、僕は右脳派だな」
という自覚があったりするものですが、

この天才の定義も色々とあると思いますが、
天才の一つの定義としてこの右脳左脳がバランスよく発達していて、
かつ左脳と右脳の思考のキャッチボールがものすごく速い、
という状態を指します。

レオナルドダビンチはこの最たる例で、
絵も描ける。さらにそれを具体化して兵器の設計図も書ける。

その他も
ビジネスモデルを直感的に思いつき(抽象的な状態)、
これを実現するために事務手続き、
例えば資金調達、人員配置、営業方針(具体的な状態)
にブレイクダウンすることができる。

さらには、
コミュニケーションが円滑な人というは、
相手が話したこと(言語で具体的な状態)を
耳で聞いて頭の中でイメージ(絵的で抽象的な状態)を作り、
理解する。
さらにそのイメージに対して自分のイメージを作り、
言語に置きなおして口から発して相手に伝える。

右脳、左脳のキャッチボールが円滑だから、
コミュニケーションも円滑になるのです。


長くなりましたが、
コンピューターはこの
右脳・左脳のキャッチボールができません。
つまり、言葉で伝えてそれを抽象的な絵にすることができず、
また絵を見て具体的な言葉に置きなおすことはできません。

例えば、犯人の目撃者から人相を言葉で聞いて人相書きを作る、
というようなシーンで目撃者の側も人相書きを作る側も、
両方ともコンピューターにはできません。


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また、システム開発の現場を例にとっても同じです。

お客様が困っていること、困っている度合を確認して
ビジネスとして成り立つシステム導入を提案し、
価格交渉を行う。
この中で一部AIに分担する部分が出てくるかもしれませんが、
完全に自動化するというのは難しいと思います。

さらに下流工程においても
「プログラムなんざ設計書通り作るだけ」
と考える人もいますが、
そもそも設計書が正しいことの検証、つまり
「うーむ。この設計間違ってる気がする…」
ということを直感的に感じることができるか、
ということが必要であったり、
(間違った設計書がプログラマーに回るというのが
 本来はあってはならないことではありますが…)
プログラムに落とし込むのに
設計書が不十分であったりします。

この時プログラマーは設計書作成担当者と
確認を行いながら作業を進めるのですが、
それがAIだと単純に「設計書変でーす」と言うだけで
作業が止まってしまう、となるような気がします。
(人間のプログラマーでもそういう人がたまにいますが)

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以下は筆者がAIがらみで見た具体的な、
「AIのイケてない」例です。

某まじめなテレビ局の某番組で、
AIとは何ぞや?ということをやっていました。

で、実際にAIを用いた一つの分析結果がこれ。


「ラブホテルが多いと女性が活躍する。」


あーあ。


もう何か嫌になっちゃう。


これをまじめに電波に乗せて放送するかね。


まあ、これがおかしいと直感的に感じるのは人間の良さで、
さらに、「なんでこんなことになったのかね?」
と論理的に紐解こうと努力するのも人間です。

これだけでもまだ人間が勝ってるという証拠になりますが…


筆者は恐らくこの結論は以下のようなロジックに
基づいていると思います。

女性が活躍する。
◆女性が長時間働くことができる
(もしくは働いている実績がある)
◆シングルマザーでも就くことができる、
または、シングルマザーで就いている人が多い。
◆男性よりも就業人口が多い
(または女性が管理職的立場に就いている)

↓↓↓

ラブホテルで働いている女性は活躍していると定義されるから、
ラブホテルが多いと女性が活躍していることになる!
バーン!!!!




うん。

馬鹿かっっ!!


これ、まじめな話、
高校生の夏休みの課題発表とかじゃなく、
電波に乗って全国に放送されてますからね。

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これはなんでこういうことになるかというと、
「活躍する」という事柄の定義に、
「ネガティブ or ポジティブ」の抽象的なイメージが
人間であれば何となく持てるのですが、
コンピューターにはこの補正ができないためです。

まあ、それを補正するプログラムを組めば
組めないこともないでしょうけど、

これは人によって、または状況によって
矛盾が発生する部分ですので、
どちらかに偏ったプログラムになる
(ワタミの社長みたいな考えが
 「活躍している」という定義になるとか)
もしくは、
矛盾を抱えたまま稼働して、
デッドロック(動かなくなっちゃった)か、
無限ループ(ずっと考え続けて
応答しなくなっちゃった)になります。

「じゃあ、そうなった時にどっちかとりあえず
結論を出すようにしとけば?」
という考えも成り立ちますが、

人間であれば
「こないだと言ってることが違うなー。」
がある程度許されますが、

コンピューターがそんな調子だと、
「あ、こいつ信用できねーな」
となってすぐにお払い箱になると思います。

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もう一つ例がありまして、

人工知能 Tayの差別発言をマイクロソフトが謝罪。
「脆弱性を突いた組織的攻撃」と説明

公開直後から多数のユーザーを集めて
話し相手になるところまでは成功したものの、
一部のユーザーが意図的に人種差別や性差別、
陰謀論などを吹き込んで喋らせようとしたことから、
またそうした言葉や文章を語彙として吸収し
そのまま繰り返してしまったことから、
「マイクロソフトの人工知能が差別思想に染まった」
と問題になり、
マイクロソフトは一日で提供停止に追い込まれました。

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さっきの日本国内の某テレビ番組の例は、
「ちょっともう無理、バカバカし過ぎる」
と、あきれる感じでしたが、

こちらの例は、ちょっと面白いどころか

マイクロソフトは一日で提供停止に追い込まれました。

という一文が腹がよじれるくらい面白い。

いや、外国の他人事だから
馬鹿にしているというのではなく、
アメリカらしい「いたずら」っていうか、
いい意味で間が抜けているというか。

まあけど、もしインターネット上の情報をうのみにして
AIが制御不能になったら、
この例の様に差別発言連発か、
訳の分からない下ネタかネットスラングを連発して
ヘラヘラしているかが関の山ってところですよね。


ただ、これも

「そういう発言は差別とか、
他人が嫌がることだから、
言っちゃダメなんだよ!」

とネガティブなイメージである、
一般通念として非正義であることを
コンピューターが判断できないから、
こういうことなるんだと思います。

これも対策としていちいちコンピューターに
「正義」を教え込むことができなくはないでしょうが、

この「正義」ってえのがねぇ、
これがまた人によって、
状況によって変化するもの(抽象的)なんですよね。

だからプログラムに直す(具体化する)ことがまず不可能です。


「そういう下ネタはもうちょっと
オブラートに包まないと!」
とか、
「なんか下品だからワロタワロタ言うなっ!」
とかも、

人によって『好き嫌い』がありますからね。

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心配しなくても人間はAIには絶対に負けない

についての筆者の考えるところは以上となります。

ただし、
以下のことを注意しなくてはいけない、
という心得るべきことがあります。

【1】AIの言うことを真に受けてはいけない。

筆者はもしかすると、
アメリカのようなドライな国は、
AIの研究を良いところで止めちゃうのではないかと
想像しています。

というのも
我々システムエンジニアの存在意義というのは、

システム開発のイニシャルコスト
+システム運用のランニングコスト



そのシステムによって圧縮できる
人件費と比較して多いか少ないか

で決まる訳です。

頑張ってシステムを作って運用しても、
人間を雇って作業をさせる方が安ければ、
わざわざお金をかけてシステム開発なんぞは
しないわけです。

このAIの研究開発についてもしかり。


「コンピューターに毛が生えた程度で、
まあ判断材料の提示っていうところまでをAIに担当させて、
それ以降はやっぱり人間が判断するべきなんだろうなー。」

というのを落としどころとして、
それ以上はいくら頑張っても限界が見えているから、
以降の研究開発の投資を打ち切る、

というのがアメリカらしい判断だろうと思います。


ところが、わが日本は。

国民性がそうだから、
と言ってしまえばそれまでですが、
一旦始めたものを止めるというのが、
どうにも苦手、できないような感じがします。

「もう限界が見えてるから、
これ以上やっても駄目だよ」

と分かっていながら誰もストップをかけない。

で、想像されるのが、ある程度研究が進んで、

「結局AIってやつはいい加減な回答しかしない」

っていう前提であるにも関わらず、
無理やり利用しようとして、

「いや、AIがこう言ったから、これが正しいんだよ!」

とコンピューターごときに責任を負わせるような判断をする。


例えば、国会議員や中央省庁の官僚が、

「ラブホテルが多いと女性が活躍する。」

を見て

「うん!じゃあラブホテルに補助金出しちゃお!」

というようなことを

言い出しかねない。

これ、今の日本の状況を見て
「そんな馬鹿な」って、
手放しで笑えますか?

我々自身がAIの言っていることを真に受けない、
またお上の偉い人たちがこういうことを
考えていないか監視をしないといけませんね。


【2】AIとの勝負の仕方を考えなければならない。

今回の記事ではタイトルを

心配しなくても人間はAIには絶対に負けない

としましたが、途中で、
「絶対に勝てない部分がある」
としました。

繰り返しになりますが、

記憶できる量と記憶する速さ、(HDD)
一度に考えることのできる量、(メモリ)
判断の速さ(時間当たりの判断の回数)(CPU)

これらは絶対にコンピューターには勝てません。

しかし残念なことに、
小、中、高の旧来の学校教育というものは
これらのトレーニングを行うものに他なりません。

じゃあこれらのトレーニングが
全く無駄なのでやらなくて良い、
というものではなく、「頭の体操」として
依然として必要であるとは思います。

が、それだけでは不十分で、これに頼っている、
つまり「学歴」なんていう社会に出てから
屁のツッパリにもならないものに
頼ろうとするような姿勢でいると
必ずAIに負ける、もしかすると職がない、
ということになりかねません。


では、対策として何が必要か。

これも同じように途中で触れましたが、
コンピューターには絶対に負けない部分であり、
かつ学校ではなかなか明示的に教育、
トレーニングがなされない部分の

「抽象的思考 ⇔ 具体的思考」
「右脳思考 ⇔ 左脳思考」

を徹底的に訓練する、
この部分で勝負する必要があると思います。


筆者は過去一時的に学習塾に関する職にあった時期があり、
その際に具体的にこうすれば鍛えられる、
というメソッドを考案し生徒に実践したことがあります。

まあ、その際は差し当たって旧来の勉強が大事で、
一回やってみただけで効果云々のところまでは至っていません。

ただ、これは
「AIに負けない人材になる」
というようなことにもつながり、
また現代の若い人の
「コミュニケーションが苦手」
というようなことも解決できる
良いことであると思いますので、

是非当ブログ上で別の機会にご披露したいと思います。

乞うご期待。

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<以降、余談>

もしかすると、人間がAIに支配されるかも知れない未来。

この実現は今の社会常識でいうとまずありえません。

ただし、常識はずれの無茶苦茶な計画が発生すれば
もしかすると未来が変わるかもしれません。


「今の社会常識」を具体的に述べると、

「費用対効果」です。

つまり、「費用」をかける、
何か研究開発を行うに際しては、
必ず目的とする「効果」を期待する。

システム開発にせよ、AIにせよ、
何かが効率化、自動化されて、
人件費が安く上がって利益が上がる、
これがあるために投資をするわけですね。

なので、この効果について、
「正解」を求められることになり、
「正解」を出すためのプログラムが要求されます。


ところが。


もし、どこかのマッドな大金持ちが、
以下のような発想に至ったとしたら。

「いや、特に正解とか、効果は期待しないんですよね。
 人間の性善説と性悪説を検証するための実験なんです。

 現代社会のあらゆるデータを総合して、
 色んなことをコンピューターに考えさせて、
 これが正解と定義せずに
 自分で自分をイノベーションさせて
 結論を出すところまでもっていって、
 しかも具体的な行動を起こせるロボットに搭載したら。

 どんな風に行動するかで人間の本性が分かるかも。」




プログラムを人間が書いている間は、
あくまで人間の制御の下に動くことになるのですが、

コンピューター自身が自分のプログラムを書き換える、
自分で自分をイノベーションさせて
考え方を変えるようになると、

これは本当の意味で人間に近づくことになります。

その時、人間が生まれもって善なるものであれば、
特に問題はないのですが、
悪なるものであった場合に手が付けられなくなります。




大昔、筆者が中学生くらいの時に、
「メタルマックス」というシリーズのゲームがありました。

まあよくあるドラゴンクエスト的なRPGで、
自然環境が破壊された近未来の荒廃した原野で、
どこからか沸いて出てきた殺人マシーンと戦い、
自分自身と戦車をパワーアップして、冒険を進める、
みたいな。


で、なぜ急に「メタルマックス」なのかというと、

その最後の敵というのが非常に面白く、

以下のようなラストシーンでした。

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ノア(メタルマックス)

環境汚染が取り返しの付かない所まで進んだ地球。
それを救わんがため、人類は「地球救済センター」を建造し、
科学者によって作られたコンピューター。
そして、人類の知恵ではどうすることも出来なくなった
地球の運命を託された。

ノアは、その依頼どおりに、数え切れないほどのパターンで、
どのように地球を救うべきか、考え、考え抜き、考えつくした。

しかし、どのようなパターンで考えても、
その結論は、いつも1つに集約されていた。
「人類が人類であり続ける限り、地球は破滅する!」

人間の身勝手と地球の救済が両立できないことを知ったノアは、
皮肉にも「地球救済センター」の名前どおりに、
地球を救うべく人類を抹殺し始めたのだった。
なぜなら、人類の活動が地球の汚染を招くなら、
その活動を圧倒的にスケールダウンさせれば、
破滅は免れると考えたからである。

その結果、誰も飛ばした覚えの無いミサイルが飛び交い、
世界中の都市は壊滅し、人間の文明は過去のものとなり、
もはや人類は地球の覇者ではなくなった。
後に言われる「大破壊」であり、
メタルマックスシリーズの発端となる事件とも言えるし、
世界観の大元になった者とも言える。

ただ、そんな地球救済プランを計算している最中、
その結論に絶望にも似たものを覚えたノアは、
自身も想定外であろう「自我」を持つに至っていた。
そして戦いのさなか、その本音をぶっちゃけるのだが……。

「チャンスなのだ···
この地球で唯一、完全な意識と知性を持つ存在が、
すべてを管理し 統治する···。
純粋なる 知性···
それでもわたしを 破壊するのか···?」

その身勝手さは、まるで人間のようだった。

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孫さんがクレーマーを自動で退治するように
自律的なプログラムをペッパー君に施して暴走しだしたら、
こんな未来になるかも。

関西弁を話しているだけで入店拒否とか、
薄毛の人は変に優遇されるとか。

まあ、それはそれでありかも。


けど、「本当にヤバい!」となった時。

その時は是非とも皆さんに
人類のために決死の覚悟で
以下をお願いしたいと思います。


「バッテリーを抜け」
(ただし補助バッテリーも忘れずに)


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人工知能と友だちになれる?: もし、隣の席の子がロボットだったら…マンガでわかるAIと生きる未来 (子供の科学★ミライサイエンス)
人工知能と友だちになれる?: もし、隣の席の子がロボットだったら…マンガでわかるAIと生きる未来 (子供の科学★ミライサイエンス)