2019年1月15日火曜日

【教育方法論】やっぱり「心配しなくても人間はAIに絶対負けない」

【教育方法論】やっぱり「心配しなくても人間はAIに絶対負けない」


昨年末以下のようなタイトルで記事を書きました。

【教育方法論】心配しなくても人間はAIに絶対負けない
http://www.hazemixeddays.com/2018/12/ai_30.html


これに対してつい先日

人間ってナンだ?超AI入門 - NHK
http://www4.nhk.or.jp/aibeginner/

というテレビ番組を見て、


今回の記事のタイトル
「 やっぱり『心配しなくても人間はAIに絶対負けない』 」
と感想を持ちました。

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番組内で紹介されていることは、
確かにすごいなー、技術は進歩しているなー!
と思うものばかりなのですが、

AIや人工知能という技術の
「目的」とするところは何なのか、
それに近づいているのだろうか、
ということを考えたとき、

やっぱり
「ぼくドラえも~ん!」
というようなことには
ならないだろうなと思います。

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入力された文章が
どういうニュアンスのものかが
最近は分かるようになったと。

「今日は焼肉を我慢した」

はマイナスのニュアンスだ、
と判断するらしい。


これってその発言者の条件によって
プラスにもなることってあるでしょうよと。

「本当に食べたいけど給料日前だから金欠!」
ならAIの判断通りマイナスだろうし、
「ダイエット中で誘惑に勝てた!」なら
プラスにもなるだろうし。


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もちろん、
その前後の文脈を学ぶようにプログラムする、
ある人物はどういう状況かを
モニターするプログラムも組み込む、
というようなことも頑張って
研究を進めるんだろうと思いますが、

同じことを同じ人間が言っても、
状況によって逆になることもあるだろうし、
表情では笑っていても感情では
逆のこともあるだろうし。

また、紹介されたLINEロボの会話も、
「コミュ障脱出!優しい会話の始め方!」
みたいなマニュアル本を
そのままAIにプログラミングしているみたいな感じで。

また発言に感情的な抑揚が付いた、と言っても
あくまで抑揚をつける、
というプログラムをしているだけで、
AIが感情を持っているわけではないし、
感情を理解しているわけではない。

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たしかに、
音声入力ができるようになった、
またアウトプットが音声で、
しかもそれらしい抑揚をつけて
出力されるようになった、

これはすごい技術の進歩だとは思います。

しかし、これはあくまで
コンピューターとのやり取りについて、

入力がキーボードのみから
キーボードとマウスになり、
液晶タッチパネルになり、
音声入力が可能になり、

また出力が白黒のブラウン管から
カラーの液晶画面になり、
人間っぽい顔みたいなものが付き、
音声もビープ音(単純な警告音等)から
人間っぽい声が出るようになった、

というだけの話で、
ハッキリ言うと「こけおどし」程度の話で
ドラスティックな革命、
というところまでではないと思います。


ドラスティックな革命とは
つまり人間で言うところの
口や目、耳の部分ではなく

「脳」

つまり、「人工知能」の
「知能」という部分に発生するものだと
筆者は考えています。

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これについてはこの番組の終盤の
「意味理解」に関しての部分で触れられていました。

人間の頭は
2階の「言葉」と
1階の「具体的な体験」
二階建て構造になっていて、

この2階の「言葉」から、
1階の「具体的な体験」が想像できる、
これが「意味を理解する」ということだ、と。

これが
左脳(具体的な思考)と
右脳(抽象的な思考)の連動に
他ならないのですが、
「人工知能」と名称がつけられても
コンピューターには難しいのではないかと
想像しています。


AIと言ってもつまるところは
ただのコンピューターで、
コンピューターはプログラムで動くもので、
プログラムというものは
「ガチガチに具体的なもの」
です。

具体的なものをいくら複雑に組み合わせても
それはあくまで具体的なもので、
抽象的なものを生み出すことはできない。

と言うところが筆者の考える根拠です。

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具体的なものを抽象的に理解するとは、
つまりは以下のようなものです。

番組の途中でこういう文章が出てきて、
出演者のチュートリアルの徳井さんと
フリーアナウンサーの加藤さんを
悩ませていました。

Colorless Green ideas sleeps furiously.
無色の緑の考えが猛烈に眠る。

一つの文章のなかで矛盾を含むものです。

これについて人間であれば
どういう意味だろうと考えて、
この文章の発言者が
どういう人かという背景を考えつつ、
「こんなイメージかなー?」
と絵を想像して理解に努めようとし、
場合によっては色んな経験を当てはめて、
あてずっぽうでも何等か理解を行い、
具体的な方針に落とし込むこともできます。

さらに、番組内では
加藤さんが多分番組の構成を忖度して
「いや…わかりません。」
と、ある程度早めに結論を出していたような
様子が見れたこと。
すごく人間らしいなーと。

これに対して、
いくら技術が進歩しても学者が頭をひねっても
コンピューターにはできないだろうと筆者は思います。

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本気で会話を行う二人には
「共有されるイメージ」がないと
意志の疎通が成り立ちません。

富士山と言われて
富士山のイメージが共有されているか否か。

今日は霞がかかっていてますねー。

に対して、人間であれば、
ハッキリ見えなくて残念だなー。

これはこれで乙なものだなー。

矛盾する感情が共存し、
それを人間同士で共有することができますが、

多分コンピューターには無理だろうと思います。

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さてさて、筆者は
AI不要論者ではありません。

確かに便利になる部分もあるだろうし、
世の中が色んな部分で自動化され、
効率化されれば豊かにもなるでしょう。


ただ、筆者が何故
「AIとはたかがこんなもの」
と必死になって
否定的なことを記事にするかというと、


世の中に、
「AIのせいで給料が下がる、職を失う」
というセンセーショナルな論を唱えて、

怪しげなビジネスを起こして人をだまそうとするような
くだらない輩が増えて被害者がでるようなのが
どうにも腹立たしいと思うからです。


我々人間は絶対にAIなんぞには負けません。


ただし、注意すべき点が2つほどあります。

一つは

AIも人間の代わりができる部分がある。
だから、人間にしかできない部分の
能力を向上させないとダメです。

もう一つは

のび太!
お前がだらしないのは
そのだみ声の猫型ロボのせいだ!
猫型ロボに頼る前に自分で考えろ!
あと、だみ声ロボが正しいかを
お前がちゃんと見極めろ!

ドラえもんが味方か否かを見極める必要がある。


というところです。

これらはまた当ブログ内でおいおい
「教育方法論」等として皆さんと一緒に
面白いことを考えられたらなー、
と想像しています。




こういう風に未来に対して
「楽しそうだな」
という想像をして、
ワクワクするというのも
人間ならではの能力だと思います。

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本当は怖すぎる名作マンガ・アニメの裏知識 (鉄人文庫)
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