2018年12月20日木曜日

いかにも役人という感じがにじみ出ていてシャラくさい

いかにも役人という感じがにじみ出ていてシャラくさい


今朝朝刊の一面に一週間ばかし前に記事にした話の続きが出ていました。

↓↓↓その一週間前の記事
日本の官僚組織の身の程知らずがすごく恥ずかしい。
http://www.hazemixeddays.com/2018/12/blog-post_12.html


この記事の中では
ネットの記事を引用しながら

「公正取引委員会がグーグルやアップルのような
巨大IT企業を規制するだとか頑張るそうですが、
日本の官僚組織ごときが勝負になるのかね?」

というようなことを記載しました。


そして今朝の朝刊、
それなりに格式の高い(?)有名新聞の一面に
以下の様にでかでかと出ていました。

「巨大IT規制 来夏策定」
政府基本原則法改正を視野
ポイントは
・独占禁止法で規制可能だが、
 運用や関連制度のあり方を検討
・専門家による監視組織の創設
・重要な取引条件の開示義務付け
・大規模で徹底した調査で、
 取引の実態を把握
・イノベーションにも十分に配慮し、
 実効的なルールを構築

…だそうです。

多分無理だろうなー。

まあ、ポイントに関しては
あくまでザックリの概要っていうものでしょうから、
あまり具体的なことまでは書けないのは当然でしょうが、


でも、それにしてもあまりに漠然とし過ぎていて、
結局お役人の必殺技「やってるふり」「ポーズ」
で終わるというのが、
目の前に見えているぐらいハッキリと想像できますよね。

ただ、これはお役人だけを責めることもできない。
というのが、
最後の一文からこのポイントが策定された際のシーンが
以下のような感じだと想像されるからです。

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あんまり賢くない国会議員のおじさん「A」
とりあえずやってるふりが得意で
予算獲得に血道をあげている官僚「B」

A「なんか、巨大IT企業ってのは、
すごくあくどいことをやってるそうだねぇ。」

B「そうなんですよ先生、
なんかコッソリ個人情報や検索行動をモニターして、
インターネットで広告を効率的にユーザに見せて、
楽して巨額の利益を上げているみたいですよ!」

A「なんだか、難しいことはよくわからないけどね、
巨額の利益を上げているってのがよくないね。
知り合いの社長がそいつらの下請けで
泣かされてるらしいのだわ。」

B「そうなんですよ先生、
なんか規制しなきゃいけないと思いますよ!」

A「だよね、だよねー!
おれ年取ってるけど結構分かってるでしょ!?
でさ、だけど何?イノベーション?
車が自動で動くだとか、AIだとかさ、
そういうの流行ってるじゃん?
それと何か関係あるの?」

B「そうですねー、先生、
IT企業はそういう流行りものは得意ですねー」

A「だろー?じゃあそういうおいしいイメージの部分は
邪魔しないよーっていう姿勢がいるかもだねー。」

B「そうですねー先生!流石です!
では骨子にそういう一文を入れておきましょうか?」

A「うんうん!そうだね、頼むね!」



B「よーし!これで後は適当に検討するとか調査とか、
規制を実施するための組織を作るって名目で、
またまたサクッと予算ゲットだぜー!
どうせやってみた効果なんか誰も検証しねーし、
規制をかけて困るのはあの連中(IT企業)だしな!」

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さて、現在の様にグローバリゼーションってのがうるさくなく、
国内市場+技術力を背景にした輸出産業で
景気が安定していた時代であれば、

お役所は各種規制によって権益を保持できて、
大企業の皆さんはお役所の尻馬にのって
護送船団方式で保護されていれば経営は安泰、
その利益でもって国会議員を飼い殺しにして、
国会議員は役人に対してガタガタ口を挟む。
という三つ巴の絵面が
それなりにうまく回っていたのでしょうが、


規制緩和と外資の日本市場参入、
グローバリゼーションの真っただ中、
という現在にあっては、
そういうのも通用しなくなっていると
明らかだと思います。

その最たる例が、
かれこれひと月になる
カルロス・ゴーン氏の逮捕の騒ぎだと思います。


筆者はゴーン氏を擁護するつもりも
弁護するつもりもないのですが、


構図としては
ゴーン氏がグローバリゼーションの象徴で、
それに泣かされた旧態依然とした企業や人材、
そして「規制」によって
さらに権益を得ようとする官僚組織が
以前のぬるま湯の日本に戻そうと
悪あがきをしている、
というようにしか見えない。


ただ、今回の記事はタイトルの通り
「シャラくさい」
であり、
そんな悪あがきは上手くいきっこない、
日本なんて片田舎の小役人風情が
Google、Apple、Facebook、Amazonと
勝負になるはずがないとは思います。

ゴーン氏を有罪にでき無さそうな
東京地検と同じ末路になるだろうと。


しかし、問題は
東京地検はとんだ赤っ恥で
反省もするだろうと思うのですが、
この巨大IT規制を取り仕切る連中は、
「やってるふりだけしときゃいいんだよ」
という性根の連中なので、
ほんとに税金の無駄使い、
目的に対して手段が妥当でない、
効率が悪い意味不明な手続きをねつ造しまくり、
ということになり、

我々国民が迷惑を被ることになります。


誰が悪いのか?


そういう官僚「B」を
ちゃんとコントロールできていない
国会議員の「A」さん、
そしてそういう馬鹿な国会議員を当選させちゃう
有権者の「C」さん、

つまり我々自身なのです。

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こういう国民をなめたような記事が
堂々と一面に掲載されるというこの状況は、
日本という国が本当にヤバい状態であると
感じざるを得ません。

「何とかならんもんかねー」

と一緒に悩んでいただける読者の方がいらっしゃれば
すごくうれしいです。


以前記載した以下の記事をご覧になっていただければ、
「ふふふ、おもしれーなー。」と喜んでもらえるかもしれません。

オモシロ日本改造計画 その2
「ブラック企業の社長を議員にしよう!」
http://www.hazemixeddays.com/2018/04/blog-post_7.html




しかし、ふと思ったのですが、

例えばGoogleが逆切れをして、
じゃあ日本だけGmailとかGoogle Photoとか
有料サービスにしちゃうもんねー
とかになったら、
いつかの待機児童の問題の時の名言ではないですが、
マジで「日本(の官僚組織)死ね!」って感じですよね。

あんまり口汚く言うのはよくないですが…


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官僚の掟 競争なき「特権階級」の実態 (朝日新書)
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