2018年12月12日水曜日

日本の官僚組織の身の程知らずがすごく恥ずかしい。

日本の官僚組織の身の程知らずがすごく恥ずかしい。

タイトルはまたぞろ説教臭いような、
物事に対して批判的で、
肩が凝るようなものなのですが…

本日はこんな記事を発見して、
何か言わないと気が済まないという感じです。

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取引先の不満強い巨大IT、公取委が実態調査へ

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20181212-OYT1T50025.html

 公正取引委員会は、巨大IT企業の不透明な取引慣行を調べるため、来年1月から大規模な実態調査に乗り出す方針を固めた。GAFA(ガーファ)と呼ばれるグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンなど市場への影響が大きい企業が調査対象になる見通しだ。調査では必要に応じて独占禁止法40条に基づく強制権限を使う。12日に開かれる自民党の会合で調査方針を表明する。

 調査は、巨大IT企業やその取引先、消費者団体などへの聴取が中心になる。

 巨大IT企業は取引先との契約内容を一方的に変更したり、割高な手数料を設定したりしているとされ、取引先の不満が根強い。公取委は主に取引先から情報収集を進めて巨大IT企業の取引実態を把握し、問題行為の是正につなげる。

2018年12月12日 10時28分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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…だそうです。


少し前置きが長くなりそうですが、
筆者は大前提として「官僚組織」というものが
憎くてしょうがないです。

役所に勤める人々が個人として悪い人ではない、
十分に良心、正義の心を保った善人である、
というのは承知しています。

が、これが大なり小なりの組織、集合体になった時、
どうしようもない状態になります。

特に中央省庁ではひどくなるのではないかと想像できます。


なぜかというと、
中央省庁にお勤めのエリートの皆さんは
ずっと学校で成績優秀でお過ごしになり、
「ともかくテストで高得点を獲得することが目的」
という行動原理が刷り込まれています。

この状態でも一般企業に就職すると、
学校と違って(どころか180°逆で)
・目的(解決すべき問題)がある。
・ところが現実の社会には
先生もいなければ教科書もない。
・最も効率の良い手段(解決方法)を自分で考える。
・そして顧客の先生になり、顧客に教科書を提供する。
それこそがビジネスなのだ、
ということを教えられます。

ところが中央省庁のエリートの皆様は
学校でのお過ごしの方法のまま、
目的が定かでないまま
「優秀な成績をキープする」
ことが目的、行動原理になっておられます。

そして、官僚としての優秀な成績とは何か。
端的に表現すると「予算獲得」に他ならず、
これが日本の国家予算が右肩上がりの
一本調子で増加していく原因です。

もうすぐ消費税が10%になりますが、
なぜか?

官僚の皆さんが自分の出世のために予算獲得に血道をあげ、
要否が定かでない理屈をねつ造し、
それを制御すべき国会議員はざるそばのざるほども機能せず、
「とりあえず予算が足らんから増税」

これが原因です。


日本という国の本来の目的を考えるなら、
官僚の皆さんはちょっとは予算削減に動かなければならないし、
国会議員の皆さんも「おい!無駄遣いすな!」と
コントロールを強めねばならんはずです。

そう!カルロス・ゴーンみたいに。

「出たよ!」

と笑われるかもしれませんが、
本当にリストラが必要なのは、
中央省庁の官僚組織です。

本人らの人件費もさることながら、
あの方々が考え出す予算獲得の理由ねつ造を
そろそろ本気で制御しないと。

ゴーン氏が存在しなかった日産自動車が
恐らく倒産していたであろうという未来が、
そのまま日本という国そのものに当てはまる気がします。

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「筆者は大前提として『官僚組織』というものが
憎くてしょうがないです。」

としましたが、

税金を無駄遣いしやがって!
ということもさることながら、
その組織優先の行動原理そのものに
どうしようもなく薄気味の悪さを感じるからです。

「それはいくら何でもこじつけすぎじゃない?」
と笑われてしまうかもしれませんが、

原理としては、
戦前の旧陸軍の軍事官僚と同じです。

何の話かというと、
日本が第二次世界大戦を戦わなければならなかった理由を
石油資源確保のための自衛戦争であった、
とか
当時の流行の帝国主義
「余剰生産品を消費させるための植民地獲得」
の波に乗っかった、
とか色々な学説を唱える人がいますが、

筆者は要するに官僚主義の暴走であるととらえています。

つまり、成績優秀で士官学校、陸軍大学校を卒業した高級軍事官僚が、
陸軍内で出世したい、幅を利かせたいから要否不明な作戦をねつ造し、
バンバン戦線を拡大して泥沼にはまった、
これが第二次大戦に日本がはまり込んだ原因です。

またナチスドイツはどうでしょう?
歴史の教科書で範囲で知ることができる程度ですが、
あんな無茶苦茶なことができるというのは、
個人の善悪の判断を封殺する
組織の行動原理があったからではないでしょうか。

オウム真理教しかり、
イスラム国しかり、
カンボジアのポルポト派しかり、
そして、現在の日本の官僚組織もしかりです。

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さて、前置きがものすごく長くなった、
というより、本編より前置きが長い!
という状態ですが、

今回記事のタイトル

「日本の官僚組織の身の程知らずが
すごく恥ずかしい。」

について。


いくら日本の官僚の皆さんが
東大卒の超エリートといっても、
グーグルやアップル、フェイスブック、アマゾンに
勝てますかね?


何となくですが、これが
アメリカの連邦政府の然るべき省なら
本物の天才という人材がいて、
真っ向勝負の互角の戦いをして、
一本の映画にもなりそうなストーリーになるかと思いますが、

さて、世界の東の果ての片田舎の
人より多少勉強ができるっていう程度の
島国根性丸出しの世間の狭いちんけな小役人どもが

勝てますかね?


またまた、またまた引き合いに出して恥ずかしいですが、
東京地検特捜部がゴーン氏を有罪にでき無さそう、
というのと同等の結果に終わるような気がします。

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筆者は大阪の心斎橋で勤務をしています。
御堂筋という大通りに面していて、
一本筋を入ると心斎橋筋商店街、戎橋筋商店街という
なんとなく猥雑とした盛り場があるのですが、
物珍しいものが好きなのか、
アジア系を主として外国人であふれかえっています。

その御堂筋をごくたまにすさまじい爆音で
暴走族が走り抜けて行くのですが…

「 本当に恥ずかしいから、
頼むからやめて!
やるならもっと田舎でやって! 」

と顔をうつむけたくなる気持ちになります。

東京地検 VS ゴーン氏も
公取委 VS 巨大IT企業も、
それに似た気分になります。

マジで勘弁して欲しい。


余裕のカルロスゴーン氏



官僚の掟 競争なき「特権階級」の実態 (朝日新書)
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