【巷の不動産投資信託をお勧めしない理由を信じるべきか?】
巷(ちまた)の不動産投資信託(REIT)をお勧めしない」という意見を鵜呑みにすべきか?という点は、多くの人が迷うところです。
結論から言うと、「誰が」「どんな理由で」そう言っているかを精査したうえで、自分の目的・リスク許容度に照らして判断するのが正解です。
以下、もう少し丁寧に整理してみましょう。
🔍 1. 「お勧めしない」と言う人の主な理由
巷でREITが否定的に語られる理由には、いくつかの典型パターンがあります。
| 理由 | 内容 | 妥当性の評価 |
|---|---|---|
| 分配金が減るリスク | 不動産市況や金利上昇で賃料収入・物件価値が下がる | 妥当(REITの構造上リスクはある) |
| 利回りが思ったほど高くない | 手数料や税金を考慮すると、実質利回りは3〜4%程度に落ち着くことが多い | 妥当 |
| 金利上昇に弱い | 借入コスト増・資金流出による価格下落が起こる | 妥当 |
| 株価のように値動きがある | 「不動産=安定」と思って買うと、想定より値動きが大きく驚く | 妥当(REITは実質的に“上場株式”) |
| 現物不動産のようにコントロールできない | 投資家は物件選定・運営に関与できない | 妥当だが、逆に手間がないという利点でもある |
💡 2. 一方で、REITには合理的に選ぶ価値もある
否定的な意見ばかりが目立ちますが、REITは一定の条件下では有用な投資対象でもあります。
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✅ 少額から不動産市場に分散投資できる
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✅ 配当性向が高く、インカム重視投資に向く
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✅ 現物不動産より流動性が高い(すぐ売買できる)
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✅ 信託報酬が低いインデックス型REITも増えている
特に、長期・分散・インカム重視の投資家には向いているケースがあります。
⚖️ 3. 判断のためのポイント
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投資目的
→ 値上がり益狙い?配当収入狙い? -
リスク許容度
→ 株式並みの価格変動を許容できるか? -
投資期間
→ 短期で売買するのか、10年以上保有できるのか? -
他資産とのバランス
→ 株式・債券との分散効果を狙うか?
🧭 結論
「巷でREITを勧めない」という意見は一理あるが、すべての投資家に当てはまるわけではない。
もしあなたが
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高利回りに釣られてリスクを軽視している
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現物不動産と同じ安定性を期待している
なら、「お勧めしない」意見を信じた方が良いです。
しかし、
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分散投資の一部として不動産エクスポージャーを持ちたい
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配当重視で長期保有を考えている
なら、REITは十分検討に値します。
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