2025年10月27日月曜日

巷の不動産投資信託をお勧めしない理由を信じるべきか?

 【巷の不動産投資信託をお勧めしない理由を信じるべきか?】


巷(ちまた)の不動産投資信託(REIT)をお勧めしない」という意見を鵜呑みにすべきか?という点は、多くの人が迷うところです。
結論から言うと、
「誰が」「どんな理由で」そう言っているかを精査したうえで、自分の目的・リスク許容度に照らして判断する
のが正解です。

以下、もう少し丁寧に整理してみましょう。


🔍 1. 「お勧めしない」と言う人の主な理由

巷でREITが否定的に語られる理由には、いくつかの典型パターンがあります。

理由内容妥当性の評価
分配金が減るリスク不動産市況や金利上昇で賃料収入・物件価値が下がる妥当(REITの構造上リスクはある)
利回りが思ったほど高くない手数料や税金を考慮すると、実質利回りは3〜4%程度に落ち着くことが多い妥当
金利上昇に弱い借入コスト増・資金流出による価格下落が起こる妥当
株価のように値動きがある「不動産=安定」と思って買うと、想定より値動きが大きく驚く妥当(REITは実質的に“上場株式”)
現物不動産のようにコントロールできない投資家は物件選定・運営に関与できない妥当だが、逆に手間がないという利点でもある

💡 2. 一方で、REITには合理的に選ぶ価値もある

否定的な意見ばかりが目立ちますが、REITは一定の条件下では有用な投資対象でもあります。

  • ✅ 少額から不動産市場に分散投資できる

  • ✅ 配当性向が高く、インカム重視投資に向く

  • ✅ 現物不動産より流動性が高い(すぐ売買できる)

  • ✅ 信託報酬が低いインデックス型REITも増えている

特に、長期・分散・インカム重視の投資家には向いているケースがあります。


⚖️ 3. 判断のためのポイント

  1. 投資目的
     → 値上がり益狙い?配当収入狙い?

  2. リスク許容度
     → 株式並みの価格変動を許容できるか?

  3. 投資期間
     → 短期で売買するのか、10年以上保有できるのか?

  4. 他資産とのバランス
     → 株式・債券との分散効果を狙うか?


🧭 結論

「巷でREITを勧めない」という意見は一理あるが、すべての投資家に当てはまるわけではない

もしあなたが

  • 高利回りに釣られてリスクを軽視している

  • 現物不動産と同じ安定性を期待している
    なら、「お勧めしない」意見を信じた方が良いです。

しかし、

  • 分散投資の一部として不動産エクスポージャーを持ちたい

  • 配当重視で長期保有を考えている
    なら、REITは十分検討に値します。




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